関東鉄道 9408TR/いすゞKL-LV280L1+いすゞバス製造(ERGA)
京成バス中古車で京成時代の社番は2255です。
2003年に市川営業所へ投入されて以来、長らく
市川営業所管内で活躍し、廃車後は関鉄へ移籍、
2016年に9408TRとして取手営業所へ配置されて
新天地の取手営業所にて活躍をはじめています。
京成ではワンステップ仕様の場合は原則として、
リーフサスペンションを採用していましたが
うちいすゞ大型車は2002年にメーカーの設定から
リーフサスペンションが消えてしまったために、
エアサスペンションを採用することとなりました。
また京成では2002年式からワンステップ車の場合も、
長沼営業所花見川車庫及び船橋営業所茜浜車庫へ
投入された車を除き扉配置が中引戸になりました。
その関係でこの車も扉配置は中引戸となっています。
なおツーステップ車の場合、均一制毎払い運賃である
金町営業所、及び、江戸川営業所に投入された車は
扉配置が基本的に中四枚折戸とされてきましたが、
両営業所は2002年以降ノンステップ車の投入が続き
当然ながらこれらの扉配置は中引戸となっていました。
このうち、いすゞバス製造製車体を架装する車では
2002年式は前扉直後の側面窓が逆T字窓ですが、
2003年式からは羽目殺しの一枚窓へと変更され、
この車もこの部分が外観上の特徴となっています。
関鉄へ移籍した車では前者に2002年式の9388TCが
また後者については2003年式の9395TR・9396YT・
9398MK・9408TR・9425ED・9426TR、及び、
2004年式の9423ED・9424EDが該当しています。
更にこの車は塗装にも大きな特徴が見られます。
移籍に際し塗装は低床塗装に変更されましたが、
どういう訳か前輪タイヤハウスより前方の裾部まで
ストライプが延長され青磁色ではなく浅葱色とされ
この部分だけはツーステップ車で採用されている
一般塗装のような仕上がりとなっていることです。
左側面は前扉があるため、あまり目立ちませんが
右側面はよく目立ち、強い違和感を発しています。
関鉄では移籍に際して、傘下の関鉄自動車工業で
必要な改造を施しているのはよく知られていますが
塗装の変更は県内外の業者に外注されることもあり
この塗装は外注によるものなのでしょうね。
市川営業所や千葉営業所に配置されていた同型車は
関鉄に計8両が投入され、よく見かける存在ですが、
特に3両が配置された取手営業所ではよく見ますね。
【諸元】
登録番号:土浦200か1446
年式:2003
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m