関東鉄道 9388TC

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関東鉄道 9388TC/いすゞKL-LV280L1+いすゞバス製造(ERGA)

京成中古車で、京成時代の社番は2236です。
2002年、市川営業所へと投入された車であり、
2014年に廃車となった後、関鉄へ移籍しています。

京成ではワンステップ仕様の場合は原則として、
リーフサスペンションを採用していましたが
うちいすゞ大型車は2002年にメーカーの設定から
リーフサスペンションが消えてしまったために、
漸くエアサスペンションとなり本型式に移行します。
また京成では2002年式からワンステップ車の場合も、
長沼営業所花見川車庫及び船橋営業所茜浜車庫へ
投入された車を除き扉配置が中引戸になりました。

但し京成では2002年式のワンステップの短尺車のうち
いすゞバス製造製車体を架装する車は2236だけです。
なお、2003年式から短尺車は前扉直後の側面窓が
羽目殺しの一枚窓へと仕様変更がなされている関係で
京成ではいすゞバス製造製車体を架装する短尺車で
前扉直後の側面窓が開閉可能なのは2236だけです。

従って、外観は先行して京急から関鉄へ移籍してきた
9369RG・9370RG・9371MKと非常によく似ていますが
屋根上の通風器の個数と形状が違うのがポイントです。
しかし、それ以上に外観の大きな特徴となっているのが、
前面バンパー上部に取り付けられたLEDデイライトです。

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このLEDデイライトは京成時代に取り付けられたもので、
京成は2014年よりLEDデイライトの設置を進めていますが
近年、関鉄の自社発注車に取り付けられているものとは
色も大きさも異なっていて、非常に目を惹くところです。
この青色の光は関鉄の青系の塗装に非常によく似合い、
結果的に大変スタイリッシュな印象に仕上がっています。

車内は内張りが引き続き白灰色のものとされていますが、
床は、通路部が滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外が平滑な濃緑色の床材張りと仕様変更され、
これまで車椅子固定部に見られた茶色石目調の床材は
姿を消してしまっているのが注目されるところです。

座席配置も扉配置の変更に伴って多少変更されており、
乗降口側前半が前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
乗降口側後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、
非常口側が前向き1人掛7列と前向き2人掛2列で、
非常口側の4・5列目は折畳座席とされています。
また座席表皮は全席群青色系柄物とされています。

握り棒は段差部が黄色、他は黒色の緩衝剤巻きで、
停留所名表示器もしっかり取り付けられています。
また運賃箱は新品の小田原機器製RX-NZSです。
その他、側面行先表示器の裏側が黒色であることや、
京成パンダのステッカーがちゃんと残っていることが
目を惹くところとなっています。

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【諸元】
登録番号:土浦200か1381
年式:2002
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m

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