関鉄グリーンバス G073

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関鉄グリーンバス G073/日ディKK-RM252GAN+西日本車体工業(B型96MC)

東急中古車で、東急時代の社番はI410です。
2003年に、久が原線を大型車による運行から
中型車へと変更すべく池上営業所へ投入され
以来、久が原線や六郷線、馬込循環線など、
中型車が活躍する路線で運用されていました。

2015年に廃車となった後に、関鉄へと移籍し
2016年に鉾田営業所へと投入されています。
関鉄としてはP022G067に続いて3両目となる
西日本車体工業製車体の車であり目立ちます。

先行して東急から来たG067と同じく東急時代に
バンパーに「ノンステップバス」表記があったため
ナンバープレートが下寄りなのが大きな特徴です。
塗装も同様に側面窓周囲の黒色塗装が省略され
G067をそのまま短くしたような外観になりました。
但し前扉はG067と違い黒色に塗装されています。
クーラーはG067と同じデンソー製となっています。

またテールランプは本来、縦長に取り付けられる
ゴールドキング製TSL-1を横倒しして取り付ける、
西工の中型車では標準的な配置となっています。

また車内最後部の側面に存在する太いダクトは、
西工車体を架装するRMやJPでよく見られますが
横長や大型サイズの後面行先表示機の場合は、
このダクトと干渉してしまう、という難点があり、
ダクトの一部を狭め対応する事業者もあります。

この車の場合は関鉄では標準的に採用される
横長サイズの後面行先表示機を取り付けるべく、
東急時代の後面行先表示機の取付枠を撤去し、
LED行先表示機の筐体を、天井からぶら下げた
金具に直接固定することで干渉を避さています。

車内は概ね東急時代のままの姿で運用に就き、
上半分象牙色・下半分明緑色とされた内張りも
東急では長年にわたり採用されてきたものです。
座席配置も東急時代のままで乗降口側の前半が
前向き1人掛が1列と横向き1+2人掛とされており、
中扉より後半が前向き2人掛が3列となっています。
非常口側は前向き1人掛4列に前向き2人掛3列で
3・4列目は車椅子の固定に備えた折畳座席です。

座席表皮は低床部にある座席が灰色の柄物とされ、
他は水色の柄物という組み合わせとなっています。
また床は、灰色の平滑な床材張りとなっています。

関鉄ではまだ西工車体の車は限られていますが、
今後増備されることを期待したいところですね。

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【諸元】
登録番号:水戸200か1633
年式:2003
型式:KK-RM252GAN
機関:FE6F (6925cc 206PS/3000rpm)
ホイールベース:4.28m

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