茨城交通 水戸22あ1469/日野U-HT2MMAA+日野(BlueRibbon)
茨城交通では科学万博以降も1996年に至るまで
自社発注の大型車をコンスタントに投入していました。
1991年には1468・1469・1470・1471・1472の計5両の
大型車が投入されており、メーカーについては、
うち1468・1469の2両が日野、1470・1472の2両が日ディ、
そして、1472の1両が三菱という内訳になっています。
この車は1468・1472と共に茨大前営業所に投入され、
現在も引き続き茨大前営業所で活躍しています。
うち、同形の1468と共に外観上の特徴となっているのは、
平成2年排出ガス規制に伴うマイナーチェンジに際して、
ブルーリボンは前面行先表示機周囲のメーカー標準仕様が、
板金仕上げからブラックアウト処理に変わったにも拘わらず、
本来ブラックアウト処理される部分を青色とした点です。
翌年以降投入の同型式車は、メーカー標準仕様とされたため、
これは、1468・1469でのみ見られる仕様となっています。
なお、三菱車でエアロスターMを架装する1472についても、
やはり特注で青色としており、注目されるところです。
また、日ディ車で7Eを架装する1470・1471については、
現在殆ど黒色となっていますが、以前は青色だったようで、
部分的に青色が残されているのが、気になります。
これまで茨交ではブルーリボンの投入に当たって、
うち、P-HT225AA、及び、P-HT235BAの場合は、
メーカー標準仕様が板金仕上げだったにも拘わらず
特注でブラックアウト処理を選択して来ました。
恐らくモノコック車時代の塗装に併せたものと思いますが
先祖帰りの感があり、ユニークに感じられるところです。
加えて、側面行先表示機周囲も白色とされており、
併せて、ちぐはぐな印象を受けてしまうところです。
更に、側面のストライプが側窓のサッシにまで及び、
しかも御丁寧なことに臙脂色の帯と紺色の帯の間が
しっかり車体と同様の象牙色で塗装されています。
かなり手の込んだ仕上げで、異彩を放っています。
だめ押しに、後方の側面窓端部に本来設置される
樹脂製の黒色のガーニッシュが撤去されており、
撤去痕が生々しく残されてしまっています。
ストライプとガーニッシュに関しては、恐らくは、
ロールアウト時ではなく車体更生時の施工でしょうが
いずれにせよ、拘りを感じさせ、興味深いところです。
車内は往年の茨交の標準仕様とされており、
車体更生時に緑色一色の座席表皮となったことが
注目される程度となっています。
連投失礼致します。
GWの写真を見返していて気づいたのですが、サッシ部まで塗装が及んでいるのは、現在茨交最古参となった「1102」でも見られるようです。こちらは一部のみですがね・・・
また、1471の方向幕周囲は、前から見て右側のみ青くなっています。左側は黒が残っていたので、後から塗装されたようですね。
すみません、追記です。
僚車1468についても、かつてはサッシ部まで塗装されていたようですが、現在は消されています。但し、現在もその痕跡が残っていて、その部分だけ若干サッシの色褪せ具合が違っています。
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
ご指摘の1468ですが、臙脂色と紺色の帯の褪色が激しく、
下地の象牙色が見えてしまう状態だったからか、
昨年に、どうもこの部分の塗装が剥離された様ですね。
1102ですが最古参車の割には動いている姿をよく見かけますね。