関東鉄道 9239TR

93FH0200072
関東鉄道 9239TR/三菱KC-BE459F+三菱バス製造(Rosa)

マツダレンタリース中古車で、アサヒレンタカーを経て、
2005年に水海道営業所へ聖徳学園特定車として投入され
その後、2006年に下妻本社営業所に転入した後に、
2009年に水海道営業所へ再び転入、そして更に、
2010年に取手営業所へと転入した、複雑な経歴を持つ車です。

モデルチェンジ前のローザらしく、角張ったスタイルですが、
1995年のマイナーチェンジに当たり採用された
プロジェクター型ヘッドランプはエアロバスと共通の部品で、
精悍な印象のフロントマスクとなっています。

関鉄への投入に際し、白色地に赤色と黒色のストライプの
聖徳学園特定車に共通する特別塗装とされたものの、
2009年に再び水海道営業所へ出戻った際に、
コミュニティバスの予備車へと転用されたことに伴って、
この特別塗装から一般色へと変更されており、
先行して一般色となった1758TRと共に、異彩を放ちます。

とはいえ、行先表示機の類は設置されることなく、
前面の行灯も引き続き白色のままとされているなど、
あまり路線車らしい雰囲気はありません。

座席はヘッドレストカバー付のハイバックシートとされ、
側面窓には横引きカーテンも取り付けられている等、
内装は、ごく一般的な貸切仕様といったところですが、
2009年のコミュニティバス予備車への転用に際して、
クーラーダクト側面にオージ製WS-260降車釦が追設され、
特有の黄色の縁取りが、目を惹くところとなっています。
ただし、運賃表示器・整理券発行機は設置されておらず、
運賃箱は手動の簡易型運賃箱とされていることから、
一般路線への運用は無いものと思われます。

取手営業所では、取手市福祉バス「小堀循環バス」や、
取手市コミュニティバス「ことバス」の予備車として、
運用されていますが、1911TR転入後は出番が少ない様で
通称「寺原第二車庫」こと後山バス停近くの駐車場で
寝ている姿を見かけることも多くあります。

93FH020009

【諸元】
登録番号:土浦200あ・446
年式:1995
型式:KC-BE459F
機関:4M51(5300cc 165ps/3200rpm)
ホイールベース:3.765m


≪お知らせ≫
ex1-350px
コミックマーケット83 新刊 「Exhaust」 Vol.1
<特集>関東鉄道一般路線車車両研究 2008-2012
神保町書泉グランデさん・秋葉原書泉ブックタワーさんにて頒布中です。
ぜひこの機会にお手に取って頂ければ幸いです。

カテゴリー: 関東鉄道 パーマリンク

関東鉄道 9239TR への2件のフィードバック

  1. ゴリケル のコメント:

    こんにちは。
    角ばった旧型ローザですが、どことなくエアロバスの雰囲気もある気がします。やはり共通部品を使っている関係でしょうか。
    ここ1ヶ月ほど、9239は下館の8060と共に水海道にいる気がするのですが、これは運用離脱が近いサインでしょうか・・・?両車とも、4月7日と5月2日の2回とも水海道で見ているので・・・

    なお、9361YTですが、いつもの掲示板の情報に、9357と車体番号が連番という話がありましたので、そこから察すると、元2114←5175でしょうか。
    元5176→2107の9352の車体番号もチェックしておきたいところです。

    空き番の9362と9367の配置先も楽しみですね!

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>ゴリケル様
    マイナーチェンジ前はエアロバスKに近いイメージでしたが、
    ヘッドライトの形状と周辺のデザインを変えただけで
    随分イメージが変わってしまっていますね。
    痕跡は私も捜しましたが、特に見当たりませんでした。
    2114については京成時代から乗降中表示灯が
    黒色だったようですので、その辺りが特定に繋がると良いのですが…。

コメントを残す