関東鉄道 9361YT/いすゞKC-LV380L+いすゞバス製造(Cubic)
京成中古車です。先行して京成から移籍してきた、
9336TC・9337TC・9352TC・9357YTと同型車で、
車体はいすゞバス製造製Cubicを架装しており、
天地方向に拡大され、ヒドゥンピラー仕様である
ブラックサッシの逆T字窓が、同じく目を惹くところです。
関鉄のワンステップ車・ノンステップ車は原則として、
低床色を纏い、側面窓周囲は黒色となっていますが、
中古車を中心に、低床色とされているにも拘らず、
何故か側面窓周囲の黒色塗装が省略された車もあり、
上掲の車の中では9336TC・9337TCがそうです。
一方、この車は側面窓周囲は黒色とされましたが、
9336TC・9337TC・9352TC・9357YTの場合には、
いずれも前扉・中扉とも黒色とされていたにも関わらず、
なぜか前扉・中扉とも腰板に合わせた塗装とされ、
細かい変更にも拘らず、強い違和感を放っています。
加えて、気になるのがリアの乗降中表示灯です。
形状こそ、同時期の京成中古車の標準的なものですが、、
車椅子乗降中表示灯のピクトグラムが他車と異なり、
スロープ付きのものとされているのが可愛いところです。
京成時代からの特徴なのか、関鉄移籍時の加工なのか、
判別しかねますが、どうなんでしょうね。
車内はというと、1998年式ということもあって、
往年の京成らしい灰茶色の内張りとされていて、
座席表皮は全席とも桃色の柄物とされています。
降車ボタンが座席側面にも設置されていること
後半部の通路が傾斜している箇所に限って、
紅色の床材であることも、1998年式たる証です。
【諸元】
登録番号:つくば200か・448
年式:1998
型式:KC-LV380L
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:4.8m
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こんばんは。
確かにこの車、ドアの塗装がホント目立ちますよね。黒い窓周囲とミスマッチな気がします。そういうところが関鉄らしさなんですがね(笑)
乗降中表示機のピクトグラムは気づきませんでした。表示機はスロープ付なのに、前面の車椅子マークはスロープなしな辺りが面白いです。
それと、実車を見て思ったのですが、心なしか青塗装が若干濃い気がするのですが、気のせいでしょうか・・・?P017とかG065は明らかに違う色なんですが・・・
しかし、キュービックワンステ2台でMM2台を一気に置き換えてしまうとは思いませんでした。これでYTは標準的な車ばかりになってしまった気がします。YTといえば、9230は健在なのでしょうかね???
こんばんは。
ご無沙汰しております。
一時期、関鉄での京成ワンステは僅かな導入で終わってしまうのかなと寂しい思いでしたが
後になって増えてきて嬉しい限りです。
さて、リアの乗降中表示器ですが、元からの装備になります。
末期は日焼け退色や汚れであまり綺麗に表示されない感じでしたが
この記事の画像では随分と綺麗になっているので
再整備等を行っているかもしれませんね。
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
この車は塗装の色あいなどから察するに
関鉄自動車工業での改造(塗装変更)ではなく、
他社に外注したもののと思われます。
投入する車両が多かった関係でしょうね。
例えば土浦ですと9249TC・9321TC辺りは
他車とはかなり異なる色あいとなっていますね。
9230YTは私も最近見掛けておりません。
動向が気になる所ですね。
>>レッドライン様
いつもコメントありがとうございます。
乗降中表示灯ですが、このように表示部が、
いずれも黒色とされているのは、他の京成中古車では
見られなかった仕様ですので、気になるところです。
車止め等を確認したのですが、この車の場合は、
京成時代の社番を特定できる根拠がないので、
この辺りの特徴が特定に繋がれば良いのですが…。