関東鉄道 1831MT

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関東鉄道 1831MT/日産ディーゼルKK-RM252GSN+富士重工業(8E)

2002年に水戸営業所へと投入された、
1831MT・1832MT・1833MT・1834MT・1835MTは、
関鉄の路線車としては初のワンステップ車です。
仕様の上では、2001年に投入されたノンステップ車を
概ね踏襲していて、これらで新たに採用された、
低床車用塗装、黒色の逆T字窓、音声合成放送装置、
前半三方シート・後半前向き二人掛けの座席配置、
次停留所名表示器の取付、柄物の座席表皮の採用、
石目調の床材張りの床などがポイントとなっています。

一方で、2001年式のノンステップ車と同様に、
行先表示器が方向幕で側面幕は標準サイズということ、
前面の「中のり」がステッカーではないこと等、
従来通りの仕様を踏襲した部分もあるのもポイントです。

ただし、2001年式のノンステップ車と異なるのが、
サスペンションがリーフサスとなっていることです。
しかし、2001年に投入されたコミュニティーバス用の
ワンステップ車である、1812MK・1813MK
サスペンションがエアサスとなっているので、
なぜリーフサスに戻ったのか少々疑問です。
また、側面行先表示機が中扉より後部とされたのも、
地味ながら2001年式のノンステップ車との差異です。

このうち、1831MT・1832MTは水戸営業所らしく、
日産ディーゼル車となりましたが、路線車としては、
これが最後の日産ディーゼル車の新車投入となりました。
従って、関鉄では今のところ本型式はこの2両のみで、
結果的に、水戸でしか見られない車となっています。

車体は引き続き8Eとなっていますが、
メーカーの仕様変更によって新7Eと同様の
マイナーチェンジが施されているのもポイントで、
バンパーへのコーナリングランプの取り付け、
前面行先表示機周囲のガラスの一体化など、
これまでの8Eとは細部が少々異なっています。
なお、クーラーはデンソーとなっています。

また、これらは2001年式のノンステップ車と同様、
前面のワンステップの文字が白字の小さなものでしたが、
後に増備車と同じ現状のものに改められており、
その際、中央の「中のり」のプレートが撤去されて、
新たに左寄りに「中のり」のステッカーが貼られています。

なお、シフターは一見フィンガーシフトの様に見えますが、
実はロッドシフトとなっているのも特徴となっています。
同様のシフターは同時期のスペースアローでも見られますね。

1989年より始まった日産ディーゼル車の新車投入は、
2002年に投入された貸切車、8039MTを最後に途絶え、
これはまた関鉄にとっては富士重工業製車体を架装した
最後の自社発注車となってしまいました。

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