関東鉄道 9252MK/U-HT2MMAA+日野車体(BlueRibbon)
京急中古車です。京急時代の社番はG3361で、
三崎営業所に在籍していたワンロマ車でした。
そのため、当時、低床車やワンステップ車を主力として、
投入していた京急にあっては異例の標準床車で、
車内にはセパレートで補助席付きのハイパックシートが並び、
貸切車と同じ赤色と白色の塗装を纏うなど、
内外ともに存在感のある特別な車でした。
2007年に関鉄へと移籍してきましたが、
関鉄への移籍後も、この仕様を活かす形で、絹の台にある
SMC筑波技術センターの特定車として活用されており、
中扉直後に「貸切」と入れられていることからも解るように、
一般路線車として運用されることはありませんが、
側面には「出口」「入口」の表記がある他、
前面には「中のり」のステッカーが貼られています。
また、SMCのロゴ入りの方向幕を装填しているのも特徴です。
なお、同様に現在は常総学園特定車である9250TCは、
京急時代の社番はE1327で、衣笠営業所に所属していて、
この車と同じく、ワンロマ車として活躍していました。
SMC筑波技術センターでは自家用車(白ナンバー)の
送迎用のバスを数多く有しており、朝方の守谷駅では
これらに混じって運用される姿を見ることが出来ます。
その他、イベント時に送迎用として使用される場合もあります。
この車が投入された2007年前後は、関鉄グループでは
鹿島鉄道線の廃止に伴う代替バス運行を控えていたこともあり、
京急中古車が纏まって投入されていますが、
その殆どがいすゞ車で、日野車はこの車両のみです。
ライトベゼルが京急時代の黒色とは異なる、
銀色に塗られていて、渋い印象となっているのも、
気になりますが、このような特徴は、京成中古車である
9260YT、9276MT、9277MTでも見ることができます。
また塗り分け線を前面行先表示機上部へと回しているのは
他のBlue Ribbonでは見掛けない仕上げですね。
2011年には、9342MKの投入によって、
スクール運用の特定車となりました。
転用に際して一旦方向幕が抜かれましたが、
なぜか側面方向幕は装填されないままに
スクール運用に就いており、ユニークな姿となっています。
【諸元】
登録番号:つくば200か・・・4
年式:1993
型式:U-HT2MAA
機関:M10U(9880cc 230ps/2500rpm)
ホイールベース:5.3m
U-HTのほとんどがロッドシフトな中、この車はフィンガーシフトなのが特徴ですね。
関鉄ではあの独特な音が中々聞けないだけあって、初めて聞いたときは驚いたものです。
KC-LVが続々と転入してきているのに比べ、KC-HTはごく僅かに留まってますね。
今後増えていくのか、見ていきたいものです。
>>瓦版様
いつもコメントありがとうございます。
BlueRibbonのフィンガーシフトの音はかなり特徴的ですよね。
KC-HTからはフィンガーシフトがメーカー標準となっていますが、
京成では特注で引き続きロッドシフトを採用していたので、
9320MT・9330MTはロッドシフトとなっているのが残念です。
京成でもワンステップ車は流石にフィンガーシフトですので、
この辺りが移籍してこない限りは、中々聞けないでしょうね…。