関鉄パープルバス P002


関鉄パープルバス P002/いすゞKK-LR233J1+いすゞバス製造(ERGAmio)

パープル唯一の自社発注車で、唯一のワンステップ車です。
一般路線車としてはグループ初となる中型ワンステップ車であり、
その後、関鉄本体に多数投入された中型ワンステップ車とは
仕様に細かな差異がある点が特筆されます。

外観では正面の「パープルちゃん」の社紋がある点、
フロントグラス下部のブラックアウト部分に社番がある点、
側面の「ONESTEP」のロゴが省略されている点などが
比較的よく目立つと思います。
車内では運転席後部の行灯が省略されている点、
名札や登録番号札が前扉鴨居部に掲出されている点など
これまでの関鉄一般路線車と比較しても、
一風変わった点が随所に見られます。

特に注目すべきはLED行先表示器の表示でしょう。
関鉄本体がつくば地区で系統番号を採用した後も、
パープルに投入された中古車用に新調された幕には、
系統番号が書き込まれなかっただけでなく、
例えば10系統の場合、その経由地も本体の幕が、
「つくばセンター(縦書き)→土浦駅」となっているのに対し、
「つくばセンター(縦書き)→学園竹園(縦書き)→土浦駅」と
なっており、それはパープルがP006投入時に初めて、
系統番号入りの幕を新調して以降も同様です。

このようなパープルの行先表示の独自性は、
P002のLED行先表示器でも見られ、
例えば10系統の場合、その経由地も本体のLEDが、
「つくばセンター→土浦駅」となっているのに対し、
上段に「つくばセンター・学園竹園経由」、下段に「土浦駅」となる
二段表示となっている点が目立ちます。
他系統でも、例えば19系統の場合は、
上段に「石下駅」、下段に「(つくばセンター経由)」となる等、
関鉄の従来の方向幕表示とはあまりにかけ離れた表示です。
加えて、前述のようにパープルでは当時、新調した方向幕でも
系統番号を表記していなかったにも拘わらず、
P002には系統番号が表示されていた点もポイントで、
P006登場まではパープルで唯一、
系統番号が表示されていた車でした。

今のところ、P002以降、パープルでは
自社発注車の投入は途絶えており、
関鉄本体との差異が次第に顕在化しています。

追記:
つくば人様の御指摘により記事中の誤りが幾つか
判明いたしましたので記事を一部修正しました。

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関鉄パープルバス P002 への2件のフィードバック

  1. つくば人 のコメント:

    ノンステップ車⇒ワンステップ車ですね。
    また、前面の行先表示については上段が「つくばセンター・学園竹園経由」、下段が「土浦駅」ではないでしょうか?

    このバスは側面のLEDの上段の横表示の部分が、ドアが開いているときに「本日は関鉄パープルバスをご利用いただきありがとうございます。このバスは?」といったスクロールになるのも異彩を放っていますね。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>つくば人様
    ワンステップ車ですね、失礼しました。
    また、行先が上段・経由が下段なのは石下駅等ですね。
    10系統は土浦駅行き・筑波大学中央行き共に、
    ご指摘の通り行先が下段・経由が上段ですね。
    早速、記事修正させて頂きました。
    側面LEDの表示には気が付きませんでした。
    今後、乗車の機会があれば確認してみます。

    これらの特徴は恐らくROMが共通だと思われる、
    P010でも見られるのでしょうかね。
    こちらも、乗車の機会があれば確認してみたいと思います。

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