関東鉄道 9133TR/日産ディーゼルP-U33L+富士重工業(7E)
西武中古車で、遼車同様投入時に車体更生がなされています。
関鉄移籍当初はつくば中央営業所に配置されましたが、
2006年に取手営業所へと移籍しており、それと同時に
取手競輪場のラッピングが施されて、
取手競輪場の送迎バスとして専ら使用されています。
このラッピングに施されている取手けいりんイメージマークは、
デザイナーで東京藝術大学の准教授でもある長濱雅彦さんが
自転車の輪のイメージと競輪選手のユニフォーム九色をモチーフに
デザインしたもので、芸術の街取手らしい車です。…(取手競輪場HP)
ラッピングに併せてホイールが白色に塗られているのも注目です。
加えて、ICカードリーダーの取り付けや運賃箱の改造等、
取手営業所管内独自のICカード対応がなされていないのも特徴で、
つくば中央営業所に在籍した際と異なり、基本的に
一般路線車としての使用は考慮していないようです。
勿論、運賃箱等の撤去は実施されていませんが。
西武中古車P-U33Lは取手営業所に多数投入されましたが、
その殆どが西武時代に都内で使用されていた中四折戸仕様で、
中引戸は他に9129TRが在籍するのみでした。
西武中古車P-U33Lの淘汰が関鉄全体で進む中で、
取手競輪場の送迎バスとなったのが幸いしてか、
9139MTと共に活躍を続けていますが、
既に取手競輪場のホームページでも告知がなされているように、
9315TRに取手競輪場のラッピングが施されたため、
恐らく余命いくばくもない状況と言えます。
なお、この9315TRに施されたラッピングには、
取手競輪場の新キャラクター「砦の森のバンク」が
あしらわれている可愛らしいもので、こちらも魅力的です。
この取手競輪場の送迎バスは、
取手駅―取手競輪場、守谷駅―戸頭駅―取手競輪場の2系統が
本場レース及び場外レースがある日に運行され、いずれも無料となっています。
このうち前者が取手営業所担当、後者が水海道営業所担当で、
多客時にはつくば北営業所などからも応援がやってきます。