関東鉄道 1732YT/KC-LR333J+いすゞバス製造(Journey-K)
自社発注車で関鉄の主力をなすいすゞ中型車ですが、
先代のU-LR332Jは53両が新車投入されたにも拘らず
KC-LR333Jは意外にも14両が新車投入されたに過ぎず
投入時期も1997年から1998年までと短いのが特徴です。
この1732YTは1997年に水海道営業所へ投入された車で、
その後2010年に一度つくば中央営業所へと転入した後、
2011年につくば北営業所へと転入したものの半年ほどで
つくば中央営業所へ戻り、現在まで活躍を続けています。
車内はこれまでに車体更生を受けていないこともあって
往年の関鉄らしい内装を残しているのが大きな特徴で
内張りは上半分白色・下半分肌色で床は木床とされて
座席配置は左側前半は前向き1人掛4列とされており、
優先席の3・4列目は通路側に傾けて設置されています。
中扉を挟み後半は関鉄らしい横向き座席となっています。
右側は前向き1人掛5列とやはり横向き座席とされており
座席表皮は優先席が赤色、一般席が緑色のものです。
さて関鉄では、2013年3月31日より高速バスかしま号で
PASMO・Suicaなどの交通系ICカードへの対応を開始し、
続く2014年3月25日には高速バスはさき号も対応開始、
2015年10月1日には取手・水戸営業所の一般路線でも
対応開始するなど、少しずつ対応路線を広げています。
今年に入っても2016年7月13日には高速バスつくば号、
及び、茨城空港連絡バスでも対応を開始しただけでなく
2016年9月26日につくば中央・つくば北・土浦営業所の
一般路線においても対応が開始されることとなりました。
このICカード対応に伴いワンマン機器換装が実施され、
まず運賃箱は水戸営業所で2010年より導入している
即時計数・整理券読取機能付きのレシップ製LF-Cとし
水戸営業所で先行して実施していた釣銭自動排出も、
換装と同時に他営業所で実施されるようになりました。
但し、取手営業所ではレシップ製LF-Cへ換装した後も
2016年9月26日まではこれまで通り両替方式でした。
併せて、整理券発行機も整理券読取機能に対応する、
サーマル式のレシップ製LTM-01へと換装されており
整理券が二次元バーコード入りのものになりました。
また乗車口付近にはICカードR/Wが設置されました。
水戸・取手営業所ではICカード対応に少々遅れる形で
つくば中央・つくば北・土浦営業所ではICカード対応前に
デジタル運賃表示器もLCD表示器へと改められており、
2035MK以降の自社発注車において採用されている、
27インチのクラリオン製CM-2654Aへ変わっています。
これに伴って停留所名表示器を搭載していた車では、
停留所名表示器の撤去も、併せて実施されています。
ワンマン機器の換装に伴いインストルメントパネルから
運賃表示器・整理券発行機の操作盤は撤去されており
設置部分は板で塞がれてこれまでよりすっきりしました。