関東鉄道 9404MK/いすゞKL-LV280N1+いすゞバス製造(ERGA)
京成バス中古車で京成時代の社番はE255です。
2003年式で江戸川営業所へ新製配置されており、
2015年に廃車となるまで同所で活躍してきました。
廃車後は関鉄へ移籍、同年に9404MKの社番で
水海道営業所へ投入され活躍をはじめています。
京成はいすゞ大型車のノンステップ仕様については
2003年の途中からType-BからType-Aへ切り替わり
江戸川営業所でも2003年式に投入された車のうち、
E122~E127はType-B、E250~E256はType-Aとされ
車体も前者は富士重工業製を架装していましたが、
後者は純正のいすゞバス製造製を架装しています。
ホイールベースはいずれも5.3mの標準尺車です。
また京成ではこの2003年式から方向幕に変わって、
LED行先表示機が採用されることとなりましたが、
後面行先表示器は方向幕のサイズを踏襲したのか
外形幅1000mmのものが採用されたのも特徴です。
2004年式では関鉄では当初より採用されていた、
外形幅1300mmのものへと切り替えられたために
外形幅1000mmのものは2003年式だけの特徴です。
但し、移籍に際し外形幅1300mmのものへ換装され
これに併せて取付枠の方も交換がなされています。
そして、この車の外観上、最大の特徴と言えるのが
中扉窓に書かれている注意表記が京成で一般的な
赤色の文字ではなく白色の文字となっていることです。
これは京成時代からの同車の特徴でよく目立ちます。
なお、側面行先表示機へ貼られている白色の矢印は
江戸川営業所の車ではよく見かけることができますが
これまた関鉄では珍しく目立つところとなっています。
車内は内張りが白灰色とされており明るい印象で、
床が通路部のみ滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外は平滑な濃緑色の床材張りとされるなど、
京成時代の内装がほとんどそのまま残されています。
座席配置についても京成時代のままとなっており、
左側前半が前向き1人掛5列と横向き2+2人掛であり
中扉を挟んで後半の段上げ部分が前向き2人掛4列、
右側が前向き1人掛5列と前向き2人掛4列とされて、
うち2~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
座席表皮は新製時は全席とも桃色の柄物でしたが
京成時代に水色系の派手な柄物に交換されました。
恵まれたプロポーションに前面のデイライトが加わり
とてもスタイリッシュな1両で今後の活躍に期待です。
【諸元】
登録番号:つくば200か・597
年式:2003
型式:KL-LV280N1
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:5.3m