関東鉄道 9376TC/いすゞKL-LV280L1+いすゞバス製造(ERGA)
東急バス中古車で東急時代の社番はT258です。
2001年式で当初、荏原営業所に配置されましたが、
2010年に弦巻営業所へと転入しています。
2013年に廃車となった後、関鉄へと移籍を果たし、
同年、土浦営業所へと配置されています。
関鉄では既に同型車のT253が9375YTとして、
先行してつくば中央営業所へと投入されていますが、
9375YTは「サイエンスツアーバス」専用車として、
ラッピングによる専用の外装を纏っているのに対し、
9376TCは純粋な一般路線車として投入されたため、
側面も含めてしっかり低床色に塗装されています。
外観では、屋根上、前寄りに二基設置されている
箱型の通風機がなんといっても目を惹くところです。
また後面腰板部には自社発注車のエルガにはない
補助ブレーキランプが設置されており目立ちます。
なお、エルガで補助ブレーキランプ付とした場合は、
どうやら、やや高めの位置での対応となるようで、
アクの強い配置でお馴染みの名古屋市の場合も、
この位置に補助ブレーキランプ+補助ウィンカーの
コンビネーションランプが設置されています。
またエルガのバックランプはバンパー内が定位置で
腰板に取り付けられた事例は皆無であるようです。
車内は他車同様、概ね東急時代のままとされており、
上半分象牙色・下半分明緑色という定番の内張り、
灰色の平滑な床材張りの床ももちろんそのままです。
乗降口側前半が前向き1人掛1列と横向き1+2人掛、
乗降口側後半が前向き2人掛4列、そして通路を挟み、
非常口側が前向き1人掛5列と前向き2人掛4列という、
座席配置もやはりそのままで使用されています。
なお、非常口側2~5列目は跳上座席となっています。
座席表皮は乗降口側横向き座席と非常口側2~5列目、
つまり低床部分が灰色地に蛍光色の模様が入る柄物、
他は水色地に蛍光色の模様が入る柄物とされており、
橙色の緩衝剤が巻かれている握り棒と相俟って、
自社発注車とは一線を画す明るい雰囲気の内装です。
また。運転席背後は停留所名表示器が設置された他は、
東急時代のままの黒色のアクリル板が残されており、
その上に名札掲出ボードが接着されているものの、
他車の様な掲示板は設置されておらず開放的です。
【諸元】
登録番号:土浦200か1346
年式:2001
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m