関東鉄道 9360RG

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関東鉄道 9360RG/日野KC-HU2MMCA+日野車体(BlueRibbon)

京成中古車で、京成時代の社番はN447でした。
1998年に長沼営業所草野車庫へ投入された車で、
2006年には遼車であったN439・N440・N446と共に
ちばシティバスへ転入し、C161に改番されています。
転入後も京成時代の塗装のままとなっていましたが、
2008年頃に、前面腰板部および前面バンパーのみ
自社発注車で見られる群青色へと変更された上で、
前面に社紋が入った姿となり、異彩を放っていました。
但し、程なくして京成時代の塗装に戻されています。

廃車後、2013年には関鉄へと移籍を果たしており、
9360RGとして竜ヶ崎営業所へと配置されています。
関鉄では本型式は9336TC(元4592)以来の投入で、
その希少さ故に注目を浴びる機会が多いようです。

1997年式の9336TCに対して1998年の9360RGは
クーラーがデンソーのビルトインタイプとなっており、
外観上の大きな差異となっており注目されます。
また、勿論ワンステップ車故に低床色となりましたが、
9336TCは前扉・中扉共に黒色一色とされたのに対し、
9360RGは前扉・中扉共、車体に合わせて塗り分けられ
より軽快な印象になっていることが目を惹きます。
このような仕上がりは、9361YTでも見られますね。

また9336TCは側面腰板部の「ONESTEP」のロゴが、
自社発注車に比べ小ぶりなものとされていましたが、
この9360RGのそれはさらに小ぶりなものになりました。
また、車椅子ステッカー・足元灯・乗降中表示灯なども
9336TCとは違っていますので見比べてみてください。
その他、「私たちは、この街とマリーンズが好きです」の
ステッカーがそのまま残されているのも気になります。

加えて、この車の場合、なんといっても目立つのは、
後面行先表示機が他車に比べて高めの位置に
取り付けられているため、視認性に難があることです。
この車の後面行先表示機は天井に取り付けた金具に
LED行先表示機の筐体を直接固定する工法により、
方向幕からLED行先表示機への換装されていますが、
金具の長さが短かったためこうなってしまったようで、
筐体の表示面が下を向くよう斜めに固定されたものの
その効果はあまりなかったのは残念なところです。

この車は、京成バス本体に在籍していた時代に、
既にLED行先表示機へと換装されていますので
この状態は京成時代からのものと察せられますが、
関鉄ではこれに併せて後面窓の広告ステッカーも
高めの位置に貼っているのがご愛嬌ですね。

車内は他車と同様に京成時代のままとされており、
座席表皮は、一般席は定番である桃色の柄物、
一方の優先席は群青色の柄物とされています。

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【諸元】
登録番号:土浦200か1311
年式:1998
型式:KC-HU2MMAA
機関:M10U(9880cc 230ps/2500rpm)
ホイールベース:5.3m

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