関東鉄道 9189TC


関東鉄道 9189TC/いすゞP-LV314L+富士重工業(7E)

9159TC投入から8年、関鉄定番となった京成中古車です。
その中でも初期のものである、これらP-代京成中古車は
外見は関鉄カラーに塗り替えられていて小奇麗でも、
内装は窓柱の付け根や腰板に錆が浮くなど、
状態が悪く、年式相応に廃車が進行しており、
既に1989年式は全廃となっています。

この車は1990年式ですが、1990年式の場合は
京成時代にモケットを張り替えることなく
そのまま関鉄入りしたために擦り切れたモケットが痛々しく、
2003年の移籍時点で既に車令13年に達していたこともあって、
使い捨てに終わるのか、という感は否めませんでした。

しかし、移籍後一年程度でモケットが貼り替えられた、
U-代京成中古車の初期グループに続き、
これらも2006年頃より順次モケットの張り替えが行われており、
しかも、そのモケットは実に関鉄らしく車により柄がまちまちで、
非常にバラエティーに富んだものとなっています。

この9189TCの場合は、京急バスなどでよく見掛ける、
群青色系のチェック柄のものへと張り替えられていますが、
優先席のみは派手なマーブル柄のものとなっていて、
以前の緑色一色とはかなり雰囲気が変わっています。

加えて9189TCは中扉のうち、左端のサッシのみ、
ガラスが全面透明のものとなっているのも特徴です。

関鉄への移籍から3年を経た、即ち車令16年に達した、
という微妙なタイミングでモケットを張り替えるというのは、
幾ら痛みが激しかったとはいえちょっと意外な気もしますが、
当初、すぐ廃車になると思っていた、これら初期の京成中古車も、
この車のように、それ相応に手が加えられて、
案外しぶとく活躍を続けていることは嬉しいですね。

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関東鉄道 9189TC への2件のフィードバック

  1. エルガ のコメント:

    管理人様、こんにちは

    この車両以外にも、4枚折戸の窓ガラスが一部だけ全面透明という車両が多数いるようです。ガラスを交換したのか、はたまたブルーの部分がシール状になっていてそれが剥がれてしまったのかは分かりませんが、いずれにしても謎ですね。

    また京成グループの車両の4枚折戸には「扉が開くまでステップに降りないで下さい」という注意書きがありますが、この部分についても、消さずにそのままの車両、「扉が開くまで」の部分のみ削除している車両、全ての文字を削除している車両、というようにバラエティに富んでいて実に興味深いです!

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>エルガ様
    コメントありがとうございます。
    この車両以外にも一部が透明のガラスの車は多いですね。
    中扉のガラスはフィルム貼りではなく色つきガラスなので、
    おそらくガラスを交換した際に透明のガラスにしたのでしょう。

    中扉の表記の差異は、案外目立ちますね。
    バスコレの京成U-LVではこの表記もきっちり印刷してあり、
    その精密さには驚かされました。
    この車は剥がしてありますが、この表記の文面は、
    中乗りで使用している現在では、微妙な感じですよね。

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