茨城交通 水戸200か・486/日野U-HT2MLAA+日野車体(BlueRibbon)
東京都交通局中古車で、元局番はV-X515です。
1991年に葛西自動車営業所に投入された車で、
2003年に廃車された後、茨交へ移籍を果たしており
同年に勝田営業所へと配置されています。
茨交では中古車といえば西武中古一辺倒でしたが、
1998年から都営中古も並行して投入するようになり、
うち日野大型車もP-HT233BAを2両投入している他
それに続いてU-HT2MLAAを1両のみ投入しています。
東京都では都市新バス仕様以外の一般車についても
1987年度投入のT代より扉配置が中四折へと変わり
この車も四枚折戸が目を惹くところとなっています。
茨交に在籍する日野ブルーリボンとしては今のところ、
唯一無二の四枚折戸の車なのも目を惹く理由でしょう。
サイドミラーは茨交への移籍後も東京都時代と同様、
いわゆる「幽霊ミラー」とされており力強い印象です。
また、東京都らしいアイテムである屋根上に並んだ
四角形の通風機、通称「弁当箱」も目立つところです。
このように比較的原型を保っている同車ではありますが、
屋根上にあったマーカーランプは撤去されているほか、
前扉脇にあったコーン型の車外スピーカーを撤去した上で
中扉脇にトランペット型の車外スピーカーを新設したのは
昔からマイク活用に積極的な茨交らしい改造箇所です。
ライトベゼルは同時期に投入された他の中古車と同様、
銀色に塗装されており自社発注車とは違った表情です。
また前扉および中扉の鴨居部分にあるガーニッシュも、
自社発注車は黒色となのにも拘らず、東京都時代と同様、
車体色で塗りつぶされており渋い雰囲気になっています。
車内は内張りが上半分象牙色・下半分薄緑色になり、
また座席表皮が全席緑色一色のものに交換される等、
車体更生で自社発注車に近い雰囲気になっています。
同じ勝田営業所で活躍を続けている元B-X446と共に、
引き続き活躍を続けて欲しい一両です。