関東鉄道 9372MK

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関東鉄道 9372MK/いすゞKL-LV380L1+富士重工業(新7E)

京成中古車で京成時代の社番は2231です。
2001年に市川営業所柏井車庫に配置されて以来、
同所で活躍を続けた車で、引退間際の2012年には
同所のバスの日を周知するイラストバスに選定されて、
管内の市川東高校の美術部部員らによるイラストが
中扉下部含む両側面下部に塗装され活躍していました。
2013年、関鉄入りし水海道営業所へと配置されており、
関鉄としては初となる新7Eを架装した車となりました。

新7Eは2000年に7Eのビッグマイナーチェンジ版として
富士重工業が7Eの各部の設計を見直したもので、
前面行先表示機周辺の前面窓の処理の変化や、
前面バンパーに設置されるフォグランプの位置の変更、
側面窓下部にこれまで設けられていたモールの廃止、
側面後方吹寄部に設置の通風孔のガーニッシュ廃止、
後面腰板部のテールランプの取り付け位置の変更等、
遠目にもその変化が目立つところとなっています。

とはいえ、京成ではワンステップ大型車については、
1998年以降外観に関る仕様変更を行っていないため
既に関鉄入りしている9351MK・9353TRと比べて
仕様面での変化を外観から感じとることはできません。
また引き続きリーフサスペンション仕様を採用したため、
この車もリーフサスペンション仕様となっています。
つまり、あまり目立つ車ではないと言えますが、
京成では富士重工業製車体を架装している本型式、
即ち同型車は追って9378TRとして関鉄に来た2224と
この2231、そして2232の3両のみとなっています。

なお、京成ではKC-代以降いすゞ大型車については、
ホイールベース4,8mの短尺車と5.3mの標準尺車を
投入先に応じて並行して投入していますが、
この新7Eを架装した標準尺のワンステップ車は
遂に投入されることなく終わっています。

車内は後半部が通路部と座席部とが平坦化されており、
併せて中扉直後の二列を二人掛けから一人掛けに変更、
立席スペースの拡大が図られたのが大きな変化です。
内張りは1999年式以降標準となる灰色一色のもので、
床材は従来通り、中扉向かい側の車椅子固定箇所のみ
石目調の床材である他は濃緑色の床材張りとされました。
しかし、座席表皮は京成時代に桃色の柄物のものから、
2006年式以降で採用された「標準仕様ノンステップバス
認定制度における2005年以降標準仕様への改正」に
対応した薄青色の柄物へ張り替えられ目を惹くところです。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・481
年式:2001
型式:KL-LV380L1
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m

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