関東鉄道 9314YT/いすゞU-LV324L+アイケイコーチ(Cubic)
現在、関鉄における京成中古車の最大派閥をなす、
U-LV324Lは2004年から2009年までの5年間に渡り、
子会社投入分も含めて40両近くが投入されましたが、
そのラストナンバーとなるのが、この9314YTで、
1995年に千葉営業所へ5164として新製配置後、
2005年に市川営業所へ移籍して2146となった車です。
既にKC-代中古が投入され始めていた時期の登場で、
あまり目新しい印象はしなかったのですが、
IKC製車体架装車の場合、U-代車の特徴である、
側面窓柱に取り付けられた樹脂製のガーニッシュが
日焼けによって褪色が進んだまま移籍する車が多い中、
このガーニッシュを黒色に再塗装して登場したことが、
目立たないながらも、一つの特徴となっていました。
同様の対策は9302MK・9311YTでも取られています。
なお、KC-代のCubicでは窓構造が変更されて、
サッシが窓二枚で一組となったことで、解決しています。
また関鉄では9326RG及び2005TRから標準化された
LED路肩灯を先行的に装着したのも9314YTの特徴です。
LED路肩灯の標準化以前にドレスアップ的な意味で
LED路肩灯を先行的に装着していた車は、
各営業所で少なからず散見されましたが、
その中には、キセごと取り替える車も多くあった中、
9314YTは既存の路肩灯の電球部分に接続できる、
板状のLEDパーツを取り付けることでLED化を図り、
既存のキセを活かしたままLED化されていました。
従って、夜間はともかく昼間は目立ちませんでしたが、
9326RG及び2005TR以降のLED路肩灯標準化以降、
急速に進められた在来車の路肩灯LED化においては、
9314YTと同様の工法が取られるようになったため、
9314YTは結果的に試作車的な役割を担ったと言えます。
その他、サイドフラッシャーの交換も目を惹きますが、
同種の施工は9311YTでも一時期見ることができました。
一方、9311YTで一時期実施されたフォグランプ交換は
9314YTでは実施されぬままとなっています。
一方、内装は同時期の京成中古車としては、
至って標準的なもので、特筆すべき点はありません。
【諸元】
登録番号:つくば200か・208
年式:1995年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m
こんにちは。
おそくなりましたが今年もよろしくお願い申し上げます。
今回の記事の元2146は実は二代目2146なのですが、確か初代の2146も関鉄にて活躍したはずなので、二代にわたっての2146が共に関鉄入りしたのも、なにか運命めいたものを感じます。
更には元2145(現9311YT)も、千葉に投入されたのも2146と一緒、市川に転出したのも一緒、そして更には関鉄入りした後の所属先も一緒とこちらも一緒ずくめで運命めいた感じだなと思ってしまいました。
なんだか駄文長文で申し訳ありません
レッドライン
>>レッドライン様
今年も拙ブログを宜しくお願い致します。
2146がトランジットに移籍してM146となった後の動向は、
申し訳ありませんが、私は把握しておりません…。
7E架装の3年式は四折扉の9219MTのみなので、
恐らく、関鉄には来ていないと思います。
関鉄移籍後も京成時代の遼車と同じ営業所というケースは、
比較的多くみられて、興味深いところですね。
特に金町の車は四折扉ということもあってか、
土浦にまとめて配置されることが多くありますね。
おはようございます。
お忙しい中、御返事ありがとうございます。
>>初代2146、、、
そうでしたか関鉄には来ていなかったのですね。
てっきり、取り零しなく移籍したものだと思い込んでおりました。
御迷惑をおかけして申し訳ありません。
しかし、最近は移籍車は元京成が入らない替わりに面白いラインアップですね。
京成側では10年式〜11年式のワンステップ車の廃車も進行中ですが、最近に一台も関鉄に行ったと聞かないので少々驚いている所です。
とは言うもののノンステの出物があれば、よりバリアフリー化出来るメリットがあるので、仕方ないかなと感じます。
>>レッドライン様
いつもコメントありがとうございます。
関鉄側の置き換え対象車の関係からか、
3年式~5年式の京成中古車は少数派でして、
特に5年式のLVはP006だけとなっています。
関鉄の京成中古車の投入が減少している背景として、
ワンステップ車の場合は、中古の買い取り価格が高いため、
京成が、関鉄に移籍させず、中古車業者に回している、
と言う噂もあるのですが真偽の程は良く判りません。
関鉄はワンステップ車よりも恐らく中古車市場で高価であろう、
マニュアル車のノンステップを多数投入していますので、
この説は、どうも根拠に乏しい気がします。
代わりに茨交に京成中古車がどんどん入っているのは、
非常に面白いことだと思います。
仙台市営も中古車投入を計画しているようですので、
今後、中古車の確保は更に困難になりそうですね。