ジェイアールバス関東 L524-98507


ジェイアールバス関東 L524-98507/三菱KC-MP717M+三菱バス製造(NewAeroStar)

ジェイアールバス関東の一般路線車としては、
比較的希少な三菱車で、1999年式です。

ジェイアールバス関東では、この1998年に
L537-98503・L527-98505・L524-98506・L524-98507の
4両のワンステップ車を館山・土浦・水戸に投入し、
うち、L527-98505・L524-98506・L524-98507は、
扉配置が中四枚折戸とされているのが特徴です。

当時、茨城県内ではワンステップ車がまだ希少で、しかも、
県内での一般路線車としてのNew Aero Starの投入が
茨城観光自動車の土浦22あ1952(現9158TC)に次いで
二例目となったために、かなり華やかな存在となっていました。
また一応、取り外し式の車椅子スロープを搭載していますが
それを示すステッカー類は当初から一切ありません。

しかし、水戸支店ではL524-98506・L524-98507の投入以降、
一般路線の縮小が進められたこともあり、新車投入は途絶えて、
車両代替は転入か減車によってのみ行われるようになり、
2009年に、M524-96217・M524-96219が投入されるまで、
大きな車両の動きがないままに推移しています。
この辺りは新車と中古車が入り乱れ、車種もバラエティ溢れる
水戸市内の他事業者と比べると、寂しい感じは否めません。

なお、2007年に水戸支店ではバスとしては初めて、
Suicaの導入を実施しており、それに併せてこの車も
入口脇にICカードR/Wが追設されている他、
運賃箱を小田原RX-BLHから小田原RX-NZに交換して
Suica及びPasmoへの対応を果たしており、
前面に貼られたSuicaステッカーも誇らしげです。

仕様としてはジェイアールバス関東らしく一癖あり、
狭幅の前面方向幕や微妙なサイズの側面方向幕は
違和感を覚えるポイントとなっています。
また、水戸支店では1996年式のM527-96308より
後面方向幕を取りつけるようになりましたが、
このM527-96308の後面方向幕は標準サイズなのに対し、
L524-98506・L524-98507は前面方向幕と同じサイズとされ、
他に例のない、不思議な感じのする姿となっています。
併せて側面窓上部には、「Suica」、「Pasmo」等の文字が入り、
かなり派手な雰囲気になっています。

また、側窓はNew Aero Starとしては一般的といえる、
シルバーサッシの逆T字窓とされていますが、
何故か窓回りがわざわざ黒色に塗装されているために
少々ちぐはぐな印象を受けてしまいます。
ブロンズサッシを採用するか、黒色塗装を省略した方が、
見栄えがするのではないかと個人的には思うのですが…。

追記:
茨城223様の御指摘により
加筆・修正致しました。

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ジェイアールバス関東 L524-98507 への2件のフィードバック

  1. 茨城223 のコメント:

    こんにちは。

    このL524-98507、以前に銘板を確認した事があったのですが、銘板には「1999年1月製造」と表記されていました。99年式ながら社番に98年と表記されているのは、98年度予算で投入された関係だと思われます。

    また、運賃箱についてですが、水戸支店も車両投入当初は土浦と同様、RX-BLHを載せており、Suicaを導入した際にRX-NZへ一斉交換しています。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>茨城223様
    コメントありがとうございます。
    生憎、JRバス関東の資料を貸し出しておりまして、
    手許に資料がなく年式を確認できなかったので、
    記憶を頼りに書いたのですが、誤りだったようですね。
    ご指摘いただき、ありがとうございます。
    また、運賃箱についても私の勘違いだったようですね。
    両点、早速訂正させていただきました。
    今後とも、ご指摘宜しくお願い致します。

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