茨城オート 211J

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茨城オート 211J/日産ディーゼルKC-RM211ESN改+富士重工業(8E)

西武バス中古車で、1996年式です。
1996年に西武バスが練馬・上石神井・滝山・
新座・川越・大宮の各営業所へと
37両を投入した、いわゆる「E尺改車」です。
メーカーが標準設定としてラインナップしていた、
ホイールベースが3.9mのE尺車をベースとして、
ホイールベースを特注で3.77mへと詰めていて、
全長は小型車に匹敵する短さとなっています。
当時の西武はダウンサイジングを意図したのか、
前述の如く広域にかつ大量に投入されましたが、
収容量不足で持て余した感もあったようで、
一般的な中型車での代替が進められています。

とはいえ、地方では使いやすいサイズであり、
特殊な車ながらも全国各地へと移籍が相次いでおり、
既に県内でも茨交や関鉄で活躍がはじまっています。
外観では、オートの7E・8Eの場合、黒色が標準だった前扉が
どういうわけかBlueRibbonやRainbowに準じて、
側面と同様に塗装されたことがまさに異彩を放っています。
また、既に152J・161Jでは採用されてはいるものの、
以降もこれまで中古車では方向幕を採用してきた
オートの中古車としては初めて採用された
LED行先表示機もまた目立つポイントとなっています。
また、西武時代は中扉上のみだった足元灯が、
他車に併せて前扉上にも増設されている他、
西武時代は中扉前方にのみ設置されていた
車外スピーカーが撤去された上で新たに、
前扉後方及び中扉後方に設置されるなど、
オートらしく細部に手が加えられています。

一方で車内は殆ど手が加えられておらず、
上半分褐色・下半分薄緑色の内張りをはじめ、
一般席は青系の柄物の座席表皮に、
優先席は赤系の柄物の座席表皮というように、
西武時代の姿を留めています。

担当者制ゆえか、小型車並みのサイズにも関わらず、
特に限定運用を組まれることもなく、
水戸市中心部で見かける機会も非常に多いです。
この車の投入により91Jが代替廃車となっています。

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