関東鉄道 2214MT


関東鉄道 2214MT/いすゞ2KG-LV290N3+J-BUS(ERGA)

2019年式の2214MT・2215MR・2216YT・2217RGは
2018年式の2198RG・2199RGを踏襲するかたちで、
通常の(ハイブリッド車ではない)大型車とされて、
車種も前年に続いて無難にエルガが選択されています。
2019年式4両は2018年式2両と同じ2KG-規制車ながら
メーカーによる2019年のマイナーチェンジを受けて、
仕様が変更され型式の末尾も2から3へ変わりました。

変更点は多岐にわたりますが、最も注目されることは
ドライバー異常時対応システム(EDSS)の搭載です。
これは運転席および運転席背後の握り棒に設置された
非常ブレーキスイッチを乗客や運転士が押すことで、
自動的にブレーキがかかり停車させるシステムであり
このシステムが作動する際には、ホーンが吹鳴する他
左右両方のウィンカーとブレーキランプが点滅します。
また車内では自動で日本語と英語のアナウンスが流れ
運転席背後の非常ブレーキスイッチと一体となった、
赤色のフラッシャーランプが点滅し危険を知らせます。

またブレーキ・オーバーライド・アクセラレーターで
アクセルとブレーキが同時に踏み込んでしまった場合、
エンジン出力が制御されブレーキ操作が優先されます。
更にAMTの改良や排気ガス処理装置診断機能の強化等
細々とした変更が行われており型式が変更されました。

外観ではブレーキランプが従来のハロゲンバルブから
LEDのゴールドキング製TSL-5Rへと変更されたことが
特に目を惹くところで視認性が大きく向上しています。
リアウィンカーはゴールドキング製TSL-2のままです。

行先表示機は2194MT以降で採用されるレシップ製で
白色LEDが主体で一部がフルカラーLEDとなっている
DFE-C11CW・DFE-C22CW・DFE-C33CWが採用され
こちらも従来の行先表示機より視認性が向上しました。

車内は前述のEDSSが目立つほかは2018年式を踏襲し
内張りは灰色で、床は濃灰色木目調の平滑な床材張り、
座席はメーカー標準である樹脂製シートバックとされ
座席表皮は、優先席が青色地に紺色のハートマークと
黄色の優先席ピクトグラム入りの柄物とされており、
一般席が青色地に紺色のハートマーク入りとされて、
座席配置はもメーカーが設定するラッシュ型ながらも
右側も前輪タイヤハウス上の座席が省略されました。

降車釦は2194MT以降で採用されるオージ製WS-280で
うち握り棒は誤操作防止のため釦が窪んだWS-282-J1、
側面窓中桟は横向き仕様であるWS-280G-J1とされて
それ以外の箇所には、WS280-J1が配置されています。

エルガハイブリッドの影に隠れがちなエルガですが、
投入が続けられて、少しずつ勢力を伸ばしていますね。

【諸元】
登録番号:水戸200か2109
年式:2019
型式:2KG-LV290N3
機関:4HK-TCH(5193cc 240ps/2400rpm)
ホイールベース:5.3m

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