関鉄グリーンバス G059/いすゞKC-LR333J+富士重工業(8E)
東武バス中古車で、2011年に鉾田営業所へ
G059・G060の2両が投入されています。
後折戸で側面窓は黒サッシの二段窓という、
如何にも東武らしい仕様が目を惹きます。
この時期、関東地方の大手バス事業者では、
ダウンサイジングによるコストダウンを意図して
中型車を大量投入したところが多いのですが、
東武もそうした事業者の一つとして数えられ、
1996年から1998年に掛けて大量に中型車を投入、
特に、この時期のいすゞ中型車については、
車体も8EだけでなくJourney Kを架装した車もあり、
しかも後折戸と中四枚折戸の双方が投入され、
中には車椅子リフト付の車もある等、非常に多彩です。
また、乗降口側前輪後方に二つの給油口が
並んで設置されているのが気になる所です。
左が暖房用の灯油、右が燃料用の軽油のもので、
これはこの時期の東武独特の仕様となっています。
G059にのみ、この二つの給油口にステッカーが貼られ、
細かいながらも外観上の差異となっています。
車内は、樹脂製の構体を持つ座席が並べられており、
ここもまた実に東武らしい仕様となっています。
乗降口側は横向き座席、非常口側は前向き座席が並び、
先行して石岡営業所に投入されたG041の座席配置と
共通性を感じさせる雰囲気となっています。
通路部が濃灰色、それ以外が青灰色の床材や、
割れタイル調の柄物の座席表皮なども含めて、
東武時代のままとされていて、少々暗い雰囲気です。
さて、過日のコミックマーケットC83で頒布致しました、
研究誌「Exhaust」Vol.1では、従来の研究誌「Turn Table」での、
これまでの関東鉄道のバス車両研究の総まとめとして、
「<特集>関東鉄道一般路線車車両研究 2008-2012」と題し、
関鉄グループに2008年以降に在籍した一般路線車の
全ての車両グループについて解説を試みましたが、
この「Exhaust」Vol.1が神保町の書泉グランデさんにて、
取り扱いを開始して頂きましたので、是非ご覧になってください。
また、近日中に秋葉原の書泉ブックタワーさんでも、
取り扱いを開始して頂く予定ですので、そちらもどうぞ。
【諸元】
登録番号:水戸200か1214
年式:1998
型式:KC-LR333J
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:4.3m