関東バス C2015


関東バス C2015/三菱KC-MP337K+三菱バス製造(NewAeroStar)

関東バスとしては久々の三菱車となった、
2000代に続き投入された三菱車が2010代です。
型式から判る通り、畜圧式ハイブリッド車MBECSⅢです。
2000代に続き、2010代も全車とも三菱車らしく、
青梅街道営業所へと配置されました。

関東バスとしては電気式ハイブリッド車HIMRの
8000代に続く低公害車の投入であり、
8000代譲りの黄色いハートと青い地球の図案のマークが
正面の社紋位置と側面に描かれています。
前面下部が黒く塗られているのもポイントです。

減速時に、作動油によって窒素ガスを圧縮し、
発進時に、その圧力によってエンジンをアシストする
畜圧式ハイブリッド車は排出物低減効果が少ない等で
結局普及には至りませんでしたが、その中で
2010代は1997年に5両が一挙に投入されています。

HIMRは小排気量のエンジンを搭載するのに対し、
MBECSは従来と同じエンジンとなっていますが、
油圧装置が作動する発進時や減速時は、
独特の走行音を奏でていました。

関東バスでは、この2010代より低床化を見越して、
約30年に渡って採用し続けた三扉と決別したため、
2010代ではツーステップ車ながら四枚折扉となったこと、
富士重工業が三菱車への架装を中止したため、
2010代では三菱純正の車体となったことなど、
関東バスとしてはエポックメイキングな車ですが、
三扉車でないこともあって延命措置はなされず、
2010年までに全廃となってしまいました。

2000代が一方で生き長らえていることを考えると、
三扉車をこの時点で辞めたことは評価が難しいですね。
2010代が三扉車だったらどうなっていたのでしょうか。

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関東バス C2015 への4件のフィードバック

  1. ひつじ のコメント:

    こんばんは。
    こちらの型式、道南バスに移籍したものがあるようです。
    方向幕両横の青マークもそのままのようです。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>ひつじ様
    いつもコメントありがとうございます。
    今まで少数派だった関東バス中古車ですが、
    2009年頃から急速に普及が進んでいますね。
    オートには、比較的早期に200代・300代が、
    茨交には、2010年に入り310代・1510代が、
    それぞれ投入されていて県内でも活躍を広げていますね。

    MBECSⅢは蓄圧装置以外は普通の車になりますので、
    ツーステップ車ということを除けば、使い勝手は良さそうです。
    道南でも、引き続き畜圧装置を使用するのかどうか気になりますね。

  3. 夕凪 のコメント:

    はじまして。

    この形式の車両は道南バスに5台ほど来ています。方向幕両側の低公害バスと書いたマークは残されていて、座席シートもそのままです。

    室蘭200か・622 59号 室蘭市内線
    室蘭200か・624 58号 室蘭市内線
    室蘭200か・641 61号  室蘭市内線
    室蘭200か・635 63号 登別温泉線
    室蘭200か・623 60号 登別温泉線

  4. 大曽根線 のコメント:

    >>夕凪様
    コメントありがとうございます。
    先日アップした拓殖バスの元関東バスC2001もそうですが、
    北海道では関東バス中古車が増えているようですね。
    MBECSは油圧装置を取り外しさえすれば、
    普通のバスと殆ど変らず、使い勝手は良さそうですが、
    低公害マークが付いているということは、
    油圧装置はそのまま使用しているんでしょうかね。
    ちょっと気になる所ですね。

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