関東鉄道 9192TC


関東鉄道 9192TC/いすゞP-LV314L+富士重工業(7E)

京成中古車です。
土浦営業所では9159TC以降、四枚折戸の車を中心に
多数の京成中古車が投入されていますが、
初期のものの淘汰が進められていて、
1989年式の京成中古車は2008年までに全廃となる中で、
1990年式の京成中古車のうち、土浦営業所で活躍を続ける
9189TC、9190TC、9191TC、9192TCは、
京成時代も同じ金町営業所所属で社番・登録番号共に連番、
関鉄移籍後も同じ土浦営業所所属で社番・登録番号共に連番、
という、まさしく兄弟車と呼ぶべきグループですが、
これらもいつまで活躍を続けるのか心配です。

1989年式の京成中古車は京成時代に既に、
モケットが交換されていたのに対して
1990年式の京成中古車は京成時代には、
モケットが交換されないままに関鉄入りを果たしており、
モケットの痛みが外見の綺麗さとは裏腹に目立っていました。

しかし、U-代京成中古車のモケット交換に続き、
2006年以降にようやくモケット交換が実施されています。
しかも、そのモケットは実に関鉄らしく車により柄がまちまちで、
非常にバラエティーに富んだものとなっています。

この車は京成時代を彷彿とさせる、
緑色一色のものへと交換されていますが、
それ故、一見してモケット交換には気づかない仕上がりです。

加えて9189TCは中扉のうち、右側のサッシのみ、
ガラスが全面透明のものとなっているのも特徴です。
従って、京成中古車のうち都内向けの車の特徴と言える、
中扉ガラスの注意書きが中途半端なものになっています。

このように兄弟車といえるグループでも個性を磨いているのが、
実に関鉄らしい非常に奥深いところであり、
外見を撮影だけでなく、車内の調査を含めての
フィールドワークが大切だなと感じさせる一台です。

ちなみに二枚目の画像は平日一本のみの、
筑波大学中央発、土浦二高経由土浦駅行きですが、
こういった一日一本のみのダイヤが非常に多くあり、
しかもそれが免許維持的な路線だけではないところも、
実に関鉄らしい非常に奥深いところですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か・477
年式:1989
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m

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