関鉄パープルバス P018/三菱KC-MP717K+三菱バス製造(NewAeroStar)
京浜急行バス中古車です。
京急時代の社番はM6820であり、貸切車と同じ、
赤色と白色の塗装を纏うワンロマ車だった車です。
1998年、鎌倉営業所に新製投入された後、
能見台・杉田を経、最後は大森営業所にいました。
シフターはフィンガーシフト仕様となっています。
2012年、下妻本社営業所へと投入されており、
関鉄に投入された京急のワンロマ車としては、
9250YT・9252MKに続き、3両目となりましたが、
これらが特定車として活躍しているのに対して、
P018は今のところ、一般路線車とされており、
運賃箱等のワンマン機器が設置された他、
行先表示機もLED行先表示機となっています。
9343TKと異なり、限定運用もなされいない様です。
恐らくP014が諸事情により運用を離脱したため
特定車として投入する予定で購入した車を
一般路線車として急遽投入したのではないかと
推察されますが、その経緯が気になるところです。
なお、前面行先表示機脇の運賃支払い方式表示窓は
これまでの京急中古車同様に塞がれています。
これまでワンロマ車は標準床仕様とされてきましたが、
1997年式のワンロマ車、D2713・C2741・A8758のうち、
C2741のみは低床仕様とされ、続いて翌年投入された、
1998年式のワンロマ車、C6820・E4836も共に、
低床仕様として投入されたことは注目されます。
サスペンションもC2741以来のエアサス仕様です。
また、このうちC2741・A8758のみで新たに採用された、
ブラックサッシで引き違い式のメトロ窓とされた側面窓が
C6820・E4836にも続けて採用され、目を惹きます。
一方でホイールベースは、ワンロマ車としては珍しく、
D2713に続き、4.8mの短尺仕様とされています。
テールランプはメーカー標準の裾部設置ではなく、
腰板上部への設置となっているのもポイントで、
裾部は補助ブレーキランプ・補助ウィンカーが
一体化されたものが配置されるのみとされており、
本来の設置位置が埋まらず、窪みが余っています。
車内は移籍後も概ね京急時代のままとされており、
内装は上半分白色・下半分灰色とされていて、
床は青灰色の平滑な床材張りとされています。
座席は前半部は一人掛け、後半部は二人掛けの
シートベルト付きのハイバックシートが奢られており、
濃紺色のヘッドレストカバーも付けられています。
座席表皮は一般席が臙脂色の市松模様風のもの、
優先席が群青色の市松模様風のものとされていて、
非常口側の座席のうち、運転席直後を除く全席と、
乗降口側の座席のうち、優先席とされた二席には
補助席が取り付けられているのも流石です。
車内各所の握り棒や背もたれ肩部のグリップは、
橙色とされており、非常に近代的な雰囲気です。
運転席背後には、ホワイトボードが取り付けられ、
上部の停車表示灯は文字こそ消されたものの、
メモリーブザー押下時にはちゃんと点灯します。
一応「バスが止まるまで席を立たないでください」と
書かれた紙が貼ってあるのが可愛らしいです。
また、右左折アラームもそのまま使用されており、
光電管ブザーもそのまま残されているなど、
関鉄としては異例の仕様も殆どそのままです。
運賃箱は小田原機器製RX-BLHとされました。
【諸元】
登録番号:つくば200か・404
年式:1998
型式:KC-MP717K
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:4.8m
追記:
ゴリケル様の御指摘により
加筆・修正致しました。
大曽根線様、こんばんは。
P018ですが、京急時代の最終所属は大森で、M6820、品川200か22-26の登録だったようです。
しかし、P014は無事でしょかね?あと、4年式1614Pを最近見ないのも気になります・・・。
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
ご指摘ありがとうございました。
P018は1614Pの代替としての投入のようですが、
本来はどんな用途で使うつもりで購入したのでしょうね。
てっきり特定車になるものだと思っていましたが…。
9343TKも然りですが、ワンロマ車に乗れるのは嬉しいですね。
9259TCは乗車しましたが、9249MKなども乗ってみたいです。
9249MKは車両基地公開辺りに走ってくれそうですね。
こんばんは。
ワンロマといえば、9248MKや9252MKは、今は何の用途なのでしょうか?
特に元秀英高校用の9248は、塗装が若干変更されているようで、とても気になります。9252も、9342の代替で聖徳学園に転用されたようですが、聖徳から撤退した今はどうしてるんでしょうね?
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
9248MKですが、私が見た時は
絹西小学校のスクールバスとして運用されていました。
これは、どうも2両体制のようですので、
ひょっとしたら、もう1両は9252MKなのかもしれません。
その他、水海道営業所では東京鐵骨橋梁の
送迎バスも担当しているようですが、
こちらは専ら一般路線車の間合い運用のようです。
横から失礼します。絹西小学校のスクールバス指定車は9248MK、9252MKです。今年1月から増車された経緯などは、下記ブログに詳細がございますのでご参考まで。http://barber-cyoki-cyoki.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02/post_9f09.html
東京鐵骨の送迎にはよく9331MKが入っていますね。
大曽根線様、Y様、
いろいろとご指摘ありがとうございます。
もしかして、P018は絹西小学校或いは東京鐵骨の輸送用の導入だったのかもしれませんね。竜ヶ崎で始めた企業輸送かも知れませんが・・・。
9250は転属してしまいましたが、常総学院は減車でしょうかね・・・?
>>Y様
いつもコメントありがとうございます。
やはり絹西小学校スクールバス(きぬの里地域促進バス)には
9252MKと9248MKの2両が入っているのですね。
貴重な情報をお寄せ頂きましてありがとうございます。
東京鐵骨には確かに9331MKがよく入っていますね。
とはいえ、9331MKは一般路線に入ることもあるので、
固定という訳ではなさそうで、よく判りませんね。
>>ゴリケル様
いつもコメントありがとうございます。
TCの常総特定ですが、以前、一般路線車として投入された
9266TCがいつの間にか常総のスクール運用に固定されていて
9250TCがYTから転属するまで、そのままとなっていましたので、
また、一般路線車が常総特定に転用されたのかもしれません。
その9266TCは9250TCの玉突きでTRに転出していますね。