関東鉄道 9322TR


関東鉄道 9322TR/三菱KC-MP217M+富士重工業(7E)

京成中古車です。京成時代の社番は3347で、
1997年に松戸営業所へと新製投入された車です。
遼車3346(9321TC)と共に2010年に関鉄に移籍し、
取手営業所に投入され、9322TRとなりました。
9321TCがライトベゼルが銀色なのに対し、
こちらは関鉄では一般的な黒色とされ、また、
9321TCは塗装の色調が他車と多少異なるのに対し
こちらはごく一般的な色調で無難な仕上がりです。
元々、取手営業所の三菱車の配置は少なめでしたが、
2010年には9266TRが土浦営業所から転入した上、
前年投入の1988TRに続き、2005TRが新製投入、
2011年には9341TR9346TRも投入されるなど、
近年、三菱車が増えており、違和感を感じます。

京成では、基本的に営業所毎にメーカーが固定され、
うち松戸営業所は後にちばレインボーバスに移管された
白井車庫も含めて、三菱車が投入されていました。
さらに特筆すべきこととして、この三菱車に関しては、
長らく富士重工業製車体を架装していました。
しかし、1998年、富士重工業は三菱製シャシーへの
バス車体架装を中止してしまったがために、
以降は、京成もメーカー標準の純正車体である、
三菱バス製造製車体を架装するようになりました。

そして、3347は富士重工業製車体を架装する
京成最後の三菱車であり、そういった貴重な車が、
関鉄で第二の職場を得たことは注目されます。
また、松戸営業所に新製配置された車のうち、
習志野ナンバーを付けていたのはこの車が最後でした。

因みに、松戸営業所に続いて投入された3348は同じく
1997年式ながらワンステップ車となった関係からか、
三菱バス製造製車体を架装している上に、
野田ナンバーを付けて登場しており、なおかつ、
栄えある野田22かのトップナンバーを付けていました。

京成の三菱車のもう一つの特徴といえば、
三菱では大型の路線車に関しては、
早期よりフィンガーシフトトランスミッションを
メーカーの標準仕様としていましたが、
京成はフィンガーシフトを嫌っていたようで、
この3347まで特注でロッドシフトを選択していました。
車内は京成としてはごく一般的な仕様となっており、
関鉄移籍後も、内装は殆どそのままで使用されています。

89FH010009

【諸元】
登録番号:土浦200か1177
年式:1997
型式:KC-MP217M
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:5.3m

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関東鉄道 9322TR への2件のフィードバック

  1. 力っちん のコメント:

    三菱ふそうの富士重車ですか~関鉄では珍しいですね~

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>力っちん様
    コメントありがとうございます。
    一時期は土浦や水戸に多く配置されていましたが、
    9322TRが最後の一両となってしまいましたね。

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