豊島運輸 野田22か・・94/三菱KC-MK619J?+三菱バス製造(AeroMidi)
芝浦工大柏中高のスクールバスは、
柏駅発着と新柏駅発着のふたつの系統がありますが、
そのいずれもが豊島運輸によって運行されています。
しかし、柏駅からは東武の路線バスも利用できるため、
本数の上では新柏駅発着系統に重点が置かれており、
柏駅発着系統の本数はそれほど多くはありません。
ただし、朝夕だけは、路線バスの直行便という扱いで、
東武による柏駅発着のスクールバスも僅かにあり、
これのユーザーに配慮した措置なのか、不思議なことに、
東武の通学定期で豊島運輸の柏駅発着便にも乗れる、
という謎の多いサービスを行っているようです。
さて、この豊島運輸の芝浦工大柏中高特定車は、
大型車がその中心的存在となっていますが、
中型車もこのように時折見かけることができます。
この車はまた、希少価値の高い野田22ナンバーを
装着しているのも注目に値します。
1997年10月の野田自動車検査登録事務所開設に併せ、
払い出しの開始された野田ナンバーですが、
1999年5月から分類番号の3桁化が行われたため、
この野田22ナンバーの払い出し期間は1年半程で、
以降は野田200ナンバーに移行しているため、
近隣事業者を見渡しても100両程度だと思われます。
フロントグラスを屋根まで拡大した観光仕様の前面や、
銀サッシながら引き違い式のメトロ窓とされた側窓など
全体的に観光用らしい仕様とされていますが、
扉配置が中引扉とされているのが注目すべき点です。
恐らく、乗降時間の短縮のための設置だと思いますが、
乗合用よろしく、ちゃんと扉脇に「出入口」の表記があるのは、
ご愛嬌といったところでしょうか。
上記の型式は、銘板の確認が困難であるため推測ですが、
このような仕様なのでサスペンションについても、
リーフサスペンションとされている可能性も否めません。
また、こんな路線用を意識したような仕様であっても、
きっちりと鍍金のホイールキャップを装着しているのが、
なんともアクが強い印象で侮れません。
屋根には黄色のマーカーランプもきっちり装着されており、
なんともマニア心を擽る車に仕上がっています。