関鉄パープルバス P003

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関鉄パープルバス P003/いすゞP-LV314L+アイケイコーチ(Cubic)

京成電鉄バス中古車です。
2002年の9159TCの投入を契機として、関鉄本体では
各営業所に京成中古車の配置が進められていました。
そのうち、P-代京成中古車では最大勢力である、
いすゞP-LV314Lの投入は37両に及びましたが、
2003年には、分社化後間もないパープル及びグリーンにも
京成中古車いすゞP-LV314Lが配置されました。
それが1990年式である下妻のP003と柿岡のG003で、
仕様は本体に投入された車でも見られる、
元千葉県内向けの中引扉車となっています。

P003とG003は、外見では特に差異はありませんが、
京成中古車の殆どが、ワンマン機器関係を除けば
車内は殆ど無改造のままで投入されることが多い中、
関鉄への移籍段階で車令13年に達しているにも拘わらず、
自社発注車に準じた車体更生が実施されたことです。

従って、車内は内張りが焦茶色一色のものだったのが
上半分白色・下半分褐色へと再塗装されていて、
座席表皮も緑色一色から、1809TR以降標準となる
一般席が紫色地に灰色と緑色の模様が描かれたもの、
優先席が紫色地に灰色と桃色の模様が描かれたもの、
という組み合わせへと張り替えが実施されていました。
運転席周りも緑白色から黒色へと塗り替えられていて、
京成時代の名残は焦茶色の床材張りの床程度です。

外見は関鉄カラーに塗り替えられていて綺麗でも、
車内は移籍当時より老朽化した印象の拭えなかった
P-代京成中古車のなかで、P003とG003だけは、
このように新車と比しても遜色ない内装となっていました。

またP003は移籍時に方向幕も新調されてましたが、
移籍時、既に系統番号が導入されていたにも拘わらず、
P001と同様に系統番号の無い方向幕とされていて、
経由地表記も例えば10系統に「学園竹園」が入るなど、
本体の同時期の表示とは異なる表示となっていました。
なお、P002も表示にパープル独自の部分がありますが、
こちらはちゃんと系統番号も表示されます。

このように車体更生を実施したにもかかわらず、
他の1990年式と同じくいずれも2009年に廃車となり、
取り立てて長く使われるということはありませんでした。

【諸元】
登録番号:土浦200か・535
年式:1990
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m

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