関東鉄道 9318TC


関東鉄道 9318TC/KC-LV380N+富士重工業(7E)

新京成中古車で、新京成時代の社番はI-744でした。
ワンステップ車であり、中扉より後ろは
段上げではなく傾斜床になっていることが特徴です。
中扉は車いすスロープ付きとなっていますが、
前面行先表示器脇の車いすステッカーを装着して登場した、
9319RGと異なり、当初はステッカーなしで営業に就き
その後一旦ステッカーが貼られたものの、現在は剥がされています。

車内は新京成時代のままですが、新京成では
ツーステップ車の場合は、上半分褐色、下半分焦茶色で
茶褐色の床材で臙脂色系の座席表皮だったのに対し、
ワンステップ車の場合は、上半分褐色、下半分灰色で
灰色の床材で薄緑色系の座席表皮となっており、
結果的にこれまで投入されてきた新京成中古車とは、
かなり雰囲気の異なる内装となっています。

塗装は自社発注車のノンステに準じたものとなり、
鴨居部等のブラックアウト塗装も残されていて、
関鉄には多数在籍する7Eの中でも目立つ存在です。

I-744は1997年式ですが、このI-774は、
N-747N(KC-JP250NTN)、N-748(KC-UA460LSN)と共に
新京成では初のワンステップ車として投入された、
記念すべきロットで、ツーステップ車と並行しての投入でした。
I-771はワンステップ車が標準となった1998年式ですので、
その辺りで何らかの差異があるかもしれませんが、
今のところ確認できていません。

関鉄では中古車は、廃車発生品の運賃箱(小田原RX-BLH)を
搭載するのが一般的となっていますが、
この車は極めて珍しいことに、新品の運賃箱(小田原RX-NZS)が
搭載されていることが目を引きます。これは9320MTも同様です。
なお最近、他社の発生品と思われる運賃箱(小田原RX-NZ)を
搭載する車(9316YT、9317MK)も確認しています。
小田原RX-BLHは大都市以外ではまだ現役のところもありますが
年代物ですので、今後は淘汰の方向で、ということなのでしょう。
500円札両替が今も可能なのか、いつか試してみたいのですが…。

104FH020004

【諸元】
登録番号:土浦200か1155
年式:1997
型式:KC-LV380N改
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:5.3m

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関東鉄道 9318TC への2件のフィードバック

  1. のコメント:

    初めまして。

    いつもブログ、楽しく読ませてもらっています。

    本題ですが、新京成バスのワンステ車で車椅子スロープを装備するのは98年式以降の車両です。
    この車両は97年式、つまりスロープが無かった為に車椅子ステッカーが剥がされたのだと思われます。

    一方で竜ヶ崎配置の車両は98年式でスロープがあるのでステッカーが貼ってあるのかと思われます。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>岡様
    コメントありがとうございます。

    新京成のスロープの件、大変勉強になりました。
    御蔭様でステッカーの謎が解けました。
    今後も色々とご教授頂ければと思います。

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