関東鉄道 9392TR

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関東鉄道 9392TR/いすゞKL-LV280L1+富士重工業(新7E)

京成中古車で、京成時代の社番は5184です。
2002年に千葉営業所へ新製配置された車で、
2011年に市川営業所へ転属し2134へ改番され、
2014年に廃車となった後に関鉄へ移籍を果たし
2015年に取手営業所へ投入、9392TRとなりました。

京成ではワンステップ仕様の場合は原則として、
リーフサスペンションを採用していましたが
うちいすゞ大型車は2002年にメーカーの設定から
リーフサスペンションが消えてしまったために、
エアサスペンションを採用することとなりました。
また京成では2002年式からワンステップ車の場合も、
長沼営業所花見川車庫及び船橋営業所茜浜車庫へ
投入された車を除き扉配置が中引戸になりました。

車体に関しては引き続き、いすゞバス製造製と共に、
この車の様に富士重工業製も架装されています。

関鉄は富士重工業製新7E架装のワンステップ車、
9372MK9378TRを京成から移籍させていますが
これらが中四枚折戸なのに対し中引戸であるため、
側面窓周囲の黒色塗装が省略されたことも相俟って
非常に新鮮な印象を受ける存在となっていますね。

新7Eのノンステップ車については中引戸の場合に
側面窓下端と扉部分の窓の下端が揃わないため
少々不格好な仕上がりとなってしまいがちですが、
同じ新7Eでもワンステップ車は中引戸の場合でも
側面窓下端と扉部分の窓の下端が綺麗に揃って
すっきりと見栄えがする仕上がりとなっています。

車内は、内張りが白灰色とされており明るい印象で、
床が通路部のみ滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外は平滑な濃緑色の床材張りとなっています。
特筆されることは千葉営業所時代の社番の下3桁が
車外から見える位置にそのまま残されていることです。
京成ではラッピング広告等により社番が見えにくい際、
こうして社番の下3桁を入れることがあるようですね。

座席配置は短尺車ながら立席を確保しようとしたのか
乗降口側前半が前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
乗降口側後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、
非常口側が前向き1人掛7列と前向き2人掛2列とされ
うち、非常口側の4・5列目は折畳座席とされています。
座席表皮は全席水色系の派手な柄物になっています。

握り棒は段差部の一部が黄色の緩衝剤巻きの他は
黒色の緩衝剤巻きとされており落ち着いた印象です。
運転席背後には停留所名表示器も装着されています。

関鉄の自社発注車では存在しなかった新7Eですが、
中古車では少しずつ増えてきており注目されますね。

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【諸元】
登録番号:土浦200か1414
年式:2002
型式:KL-LV280L1
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m

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関東鉄道 9392TR への2件のフィードバック

  1. 力っちん のコメント:

    LV280L1でも富士重工ボディのものは珍しいですね。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>力っちん様
    コメントありがとうございます。
    KL-代のいすゞ車で富士重工業製車体を架装した車は
    全国でも少数派ですね。

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