関東鉄道 9378TR/いすゞKL-LV380L1+富士重工業(新7E)
京成中古車です。京成時代の社番は2224で、
2001年に市川営業所柏井車庫に投入された車です。
2012年に亀有線の減便及び大型車化に伴って、
金町営業所へと転入し8129に改番されました。
これは、亀有線沿道の立石駅付近の踏切が
大型ノンステップ車では通過できないためで、
当車が金町営業所時代の遼車2225改め8130と共に
亀有線の専用車として充てがわれていました。
2013年には、8130と共に廃車となってしまいましたが、
2014年に共に関鉄へ移籍、取手営業所へと配置されました。
京成のいすゞ製大型車は、KC-代からKL-代への移行で
そのうち、いすゞバス製造製車体を架装する車の場合は、
車体がキュービックからエルガへと変更されていますが、
そのうち、富士重工業製車体を架装する車についても、
車体が7Eから新7Eへと変更されているのが目を惹き、
位置と形状が変わりクリアレンズ化されたフォグランプや、
ようやくメーカー標準仕様となったコーナリングランプ等
ビッグマイナーチェンジに伴う仕様変更が各所に見られます。
新7Eの登場は、関鉄としては9372MKに続くものです。
尤も引き続き配置先を問わず中扉が四枚折戸となる等、
基本的な仕様は、これまでの車から変化はありません。
なお、中古車の場合、低床色では側面窓周囲の黒色塗装が
大胆にも省略されてしまう場合が多々あるのが楽しいところで
9372MK・9378TRに先行する9351MK・9353TRと9359YTでは、
9353TRのみ側面窓周囲の黒色塗装が省略されていますが、
9372TR・9378MKは共に側面窓周囲の黒色塗装が入ります。
車内は、京成ではこれまでワンステップ車の場合、
後半部は通路部のみスロープ状とされていたのに対し、
中扉直後に通路部を含めて段差が設けられたことで、
通路部分の窪みがなくなり床が平坦になっています。
これに伴って、通路傾斜部に見られた紅色の床材は
姿を消してしまい再び落ち着いた雰囲気となりました。
また座席配置もこれに伴って変更されています。
乗降口側前半は前向き1人掛1列と横向き3人掛、
乗降口側後半は前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、
非常口側は前向き1人掛7列と前向き2人掛2列と
中扉直後の2列が2人掛から1人掛に変更されて、
立席スペースの拡大を図っていることも注目されます。
なお非常口側の4・5列目は跳上座席となっています。
その他は、1999年式以降の京成の標準的仕様です。
座席表皮は9372TRと異なり、新製当初のままとされ、
一般席が桃色の柄物、優先席が群青色の柄物です。
この組み合わせは9379TKも共通となっています。
【諸元】
登録番号:つくば200か・502
年式:2001
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m
こんばんは。
御無沙汰しております。
少しずつですがまた、元京成車の移籍が出てくる様になりましたね。
京成バスのKL代車の更新メニューで
初期の更新車は、新製当時の物と同じシート生地で更新を受けております。
画像の車両も、初期更新グループの一つです。
私の地元長沼でも、やっとKL代に、動きが目立つようになりました。
今回は、所謂モヤシにも幾つか、動きがありどうやら、そちらに行く個体もあるもようです。
非公開コメント機能が無いので詳細は割愛させていただきます。(大変申し訳ありません)
出来ればBRCが移籍して欲しいのですが、長沼発からは、なぜかその兆候が全くありません(泣)
>>レッドライン様
いつもコメントありがとうございます。
張り替えていないのではなく、同じものに張り替えていたのですね。
NOx・PM法に適合するKL-代は12年超でも車検が通る関係で、
京成からの出物はかなり減った印象ですね。
他事業者と同様、関鉄も中古車の確保には苦労しているようで、
前例のない車種の移籍が相次いでおり興味深いところです。
京成からはブルーリボンシティも移籍しております(9380TC)ので、
今回更新いたしました、別記事をご参照ください。