茨交県北バス 水戸22あ・837

茨交県北バス 水戸22あ・837/日野P-HT225AA+日野車体(BlueRibbon)

万博車の末裔で今や貴重となったHT22系のブルーリボンです。
爆音で有名なRT22系に対して、HT22系は影が薄く、
特に県北では富士重車体を架装する車もいるので、
日野車体のこちらはいまいち目立たない存在ではあるものの、
角ばったリアスタイルなどもっと注目されて良い車だと思います。

特にRC系と同じER200型エンジンの迫力ある音は、
富士重車体よりも日野車体の方がより楽しめると思います。

前面方向幕周囲は特注でブラックアウト処理されていますが、
ブラックアウトが標準仕様となったU-HT系とは、
仕上がりが異なっている点も案外目立つポイントですね。

これら日野車体の万博車は主に茨大前に配置されて、
長距離で朝夕はそこそこの乗客数がいた、
茨城交通茨城線の代替路線としての性格を持つ
石塚方面の路線に多く充当されていたと記憶しています。
間合い運用で市民球場行きなどにも充当されていましたが、
私もこの車の遼車には何度も乗車していて、
県北の中でも特に思い入れのある車です。

同型の遼車の思い出も多く、
839が遅くまで車体更生を受けないままいたこと、
869が故障して走行不能となるのを二度も体験したこと、
(一度目はクラッチ故障、二度目は冷却水漏水でした)など、
今や懐かしい限りです(不謹慎ですが時効ということで勘弁して下さい)。

そういえば、この車が登場して間もないころ、同型車とすれ違った際、
母が「今のバス、ドア開けたまま走ってなかった?」と、
驚いていたこともありました。
茨交ではまだスケルトン車が珍しかった当時、
サッシが黒塗りでガラス面積も大きい同型車は、
確かに遠目にその様に見えたのでしょうね。

リアの帯は元々赤色の太帯と青色の細帯の組み合わせでしたが、
1996年頃に車体更生を受けた際に今の姿となりました。
併せて座席が緑の縦縞のものから緑一色のものに変更され、
同時に車内の塗り直しも実施されました。

この車は腐食防止のためか、現在はモールが撤去されていて、
リアの表情は更に独特なものとなっています。
これら万博車は年内にも淘汰される予定であるとのことですので、
記録される方はお早目に訪ねられると良いと思います。

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