西武中古車です。
長らく西武中古車を大量投入してきた茨交ですが、
うち中型車は1999年投入の41・46の2両が初めてで、
それ以前は専ら大型車のみが投入されてきました。
当時の茨交に在籍していた中古車で、中型車となると
他は都営中古車のP-MK116J・P-RJ172BAぐらいで
非常に目立つ存在であったように記憶しています。
41は1988年式、46は1989年式と低年式での移籍で
この辺りは当時の中古車事情を窺わせるところです。
うち41の方は茨大前営業所へと配置されており、
石塚方面等で運用されていましたが既に鬼籍入り、
残るこの46は大宮営業所へと配置されて以来、
今日に至るまで活躍を続け、水戸市内にも来ます。
特に61系統の間合いで2系統で運用される姿は、
6Eですら希少になりつつある近年、注目されます。
仕様としては当時の茨交には大量に在籍していた、
西武中古車のP-U32K・P-U32L・P-U32Nあたりを
そのままスケールダウンしたような雰囲気です。
即ち、側窓は無難な銀サッシの二段窓とされており、
扉配置は茨交自社発注車とは異なる中引戸とされ、
側面行先表示機は大型サイズ、という具合です。
車内は通路部が滑り止め付の茶褐色の床材張り、
それ以外が平滑な茶褐色の床材張りとされており、
西武中古車のP-U32K・P-U32L・P-U32Nあたりの
木床とは随分印象が異なる近代的な仕上がりです。
西武では大型車、即ち7Eの場合は1989年式から
床がこのような床材張りへと変わっていますので、
中型車である6Eもこれに併せて変わったのでしょう。
茨交では2015年12月より独自のICカード乗車券、
「いばっピ」を導入する予定であり、その準備として、
運賃箱を従来使用してきたレシップMS-5000等から、
ICカードR/W付の小田原機器製RX-FTSへ換装したり
運賃表示器を従来のレシップ製のデジタル表示器から
27インチ1画面の小田原機器製BFDへ換装したり、
音声合成放送装置をクラリオン製CA-6000A-Aから、
CSVファイル対応の小田原機器製BVCへ換装したりと
対応工事が営業所を問わず順次進められています。
この車についても既にこれらの工事を終えており、
「いばっピ」導入後の引き続きの活躍が期待されます。