茨城交通 水戸200か1356

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茨城交通 水戸200か1356/日ディKL-JP252NAN+西日本車体工業(96MC)

京王中古車です。
茨交では2012年から京王中古KL-JP252NANを
多数投入しており、いまや主力となりつつあります。
2013年には1984年に採用された現行塗装以前の
旧塗装を復元したリバイバルカラーを纏っている
1356・1357も登場しており、注目を浴びています。

京王では1995年以降、日産ディーゼルJPを
大型車に替えて主力として増備してきましたが、
1999年、メーカーのマイナーチェンジに伴って
ノンステップ仕様が追加されたことを受けて、
ワンステップ仕様に替えて以降増備しています。

この京王のKL-JP252NANは年式毎に小変化があり、
外観で特に目が付くのが屋根上のクーラーです。
この2001年式からは形状が変化しただけでなく、
設置位置も中央部から後方へと変更されています。
さらに翌2002年式からは行先表示機についても
方向幕からLED行先表示機に変更されています。
同年式から給油口の位置も少々移動しています。

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個人的には、このリアスタイルも気になるところです。
京王の場合、ブレーキランプとリアウィンカーは
メーカー標準の無難な配置となっているのですが、
メーカー標準のブレーキランプとリアウィンカーは
本来、縦に並べてられるゴールドキング製TSL-1を
横に並べることで汎用品を使用しているにも拘らず
独特の表情を出しているのは西工らしいところです。
なお、エンジンリッド上端と後面窓下端との間隔は
どうもこのメーカー標準の配置を想定したもののようで、
縦に並べる場合は後面窓を縮小して対応したようです。

また、リアウィンドーの両側に見える太いダクトは、
大型の後面行先表示機を使用する事業者にとっては
曲者となっているようで、例えば京都市交の場合は
後面行先表示機周囲のみダクトを狭めて対応しています。
九州産交では同じ京王中古KL-JP252NANの投入に際し、
後面行先表示機と干渉する部分のみを凹ませたうえで、
後面窓自体も三分割のものから一枚ものに交換しており、
茨交と比べ、かなり手が掛かってしまっています。
西工製車体を架装するKK-RMも同様のダクトですが、
富士重製車体を架装するKK-RMのダクトは細めです。

さて、リバイバルカラーを纏う1356・1357については
前面行先表示機周囲が青色へと変更されている他、
前面窓・後面窓内にワンマン行灯が追加されている等、
細かな箇所まで手が加えてあることも注目されます。
乗合表記・社名表記も字体こそ当時と異なるものの
他車と字体と変えてあるなど念の入れようが伺えます。
前面の「うしろのり」表記が車体に直接記されているのは
一時期見られた貸切転用車をモチーフとしたようです。

一方、車内は他車同様、殆ど京王時代のままとされ
特に後半部の二人掛座席が北九州線代替バスに準じ
京王の日産ディーゼルJPで長らく採用されてきた、
窓側と通路側の座席を僅かにずらし肩を触れにくくした
特徴的な仕様もそのままとなっており目立ちます。

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