土浦地区タクシー協同組合 土浦300あ・202/日産TA-QGE25+日産車体(CARAVAN)
土浦市でNPO法人「まちづくり活性化土浦」が
運行しているコミュニティーバス、
まちづくり活性化バス「キララちゃん」は、
2005年に試験的に運行を開始して以来、
Aコース市民会館循環、Bコース市役所循環、
Cコース霞ヶ浦循環の3コースが運行されています。
この「キララちゃん」は運行母体から判るように、
地域商業活性化を主たる運行目的としており、
地域通貨「キララ」と絡めたサービスを実施するなど、
意欲的な取り組みがなされています。
2005年の試験運行開始に際しては、
Aコース・Bコースを関東鉄道に、
Cコースを土浦地区タクシー協同組合に、
それぞれ委託する形で運行を開始し、
関東鉄道は小型ノンステップバスを、
土浦地区タクシー協同組合はジャンボタクシーを、
それぞれ専用車として投入しました。
この土浦地区タクシー協同組合が投入した車がこの車で、
日産キャラバンのスーパーロングをベースとし
日産系列のオーテックジャパンで諸々の改造を加えた、
ジャンボタクシーという車種となっています。
ミッションはメーカー標準となる、ジヤトコ製の
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションです。
定員は10名のため、3ナンバーとされていますが、
クラリオン製の音声合成放送装置をはじめ、
オージ製のメモリーブザーや停留所名表示器、
小田原機器製SAN-VTN一日乗車券発行機など、
バス顔負けの装備を持っているのが特徴です。
ただ、行先表示機はなく、その代わりとして、
経由地を表記したシールが乗降口に貼られています。
塗装は白色をベースとして、青色のグラデーションに
キララちゃんが描かれたラッピングが施されており、
これは関東鉄道受託分の専用車と共通しています。
さて、いざ試験運行を開始してみると、
Cコースは利用者が多く、積み残しが生じ、
2007年に本格的に運行開始するにあたっては、
AコースとCコースの車両を交換することとし、
Aコースを土浦地区タクシー協同組合に、
Bコース・Cコースを関東鉄道に、
それぞれ委託する形に改められています。
従って、この車はCコースからAコースに転用され、
経由地表記のシールの交換がなされました。
その後も「キララちゃん」運行の一翼を担っていましたが、
通常のバスに比して耐久性の面で難があったことは否めず、
特に、乗降口の開閉が不調だったようで…(参考記事)
2011年に、小型ノンステップバス(日野ポンチョ)に代替され
Aコースでも車両の大型化が実施されました。
これに伴い、Aコースのルートが一部変更されています。