関東鉄道 9308YT

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関東鉄道 9308YT/日産ディーゼルKC-RM211ESN改+富士重工業(8E)

西武バス中古車で、各社に同型車が移籍しています。
西武バスでは1996年から1998年に掛けて、
営業所を問わず中型車が大量に導入されています。
その契機となった1996年には、
まずホイールベース3.9mのE尺車が、
続きホイールベース3.77mに詰めたE尺改車が、
更にホイールベース4.3mのG尺車が、
投入されていて豊富なバラエティを誇ります。

加えてその豊富なバラエティの中でも、
E尺改車でワンステップ仕様となり
前扉にイージーステップを搭載したA6-357
E尺改車でワンステップ仕様となり
中扉にイージーステップを搭載したA6-365・379、
など特徴的な車があることは注目されます。

この時期は他社でも中型車が積極的に投入されており、
例えば神奈中では1995年から1996年にかけて、
営業所を問わず中型車が大量に導入されています。

9308YTはこのうち37台を占めるE尺改車で、
サイズ的にはRNやMJにも迫らんとする勢いです。
前扉直後の側窓のサイズや
前輪タイヤハウス直後のパネルに着目すれば、
比較的容易にE尺とE尺改とを比べることができます。
尤もメカニズム的には一般の中型車と変わらず、
RNやMJと異なりアングルドライブなどは採用されていません。

これだけ小さなサイズの車ですので、
投入直後はバックアイカメラを装着していることから、
現在、ポンチョが限定運用されている
C15系統松代循環の予備車という噂をはじめとし、
何らかの限定運用で使用されるのかと思いきや、
そこは関鉄、普通に全路線で使用されており、
取手駅にも頻繁に顔を出していました。

車内は後部まで一人掛け座席が並べられているという、
外観に反して収容力が重視された仕様となっています。
しかし、その小ささが裏目に出てしまったのか、
つくば中央営業所管内での活躍は長くはなく、
2011年には竜ヶ崎営業所江戸崎車庫へと転出し、更に、
2012年には潮来営業所波崎車庫へと転出しています。

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関東鉄道 9308HS/日産ディーゼルKC-RM211ESN改+富士重工業(8E)

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関東鉄道 9308YT への6件のフィードバック

  1. Y のコメント:

    はじめまして。
    コミバス予備車としては松代循環ではなく何とMKが借り受けて守谷やまゆり号の代走に投入、1日以降のモコバスでも使っています。
    床に座席支柱を取り外した跡があり、今の座席より幅が広い座席がついていたように思えます。西武時代はもしかして2人掛けだったのでしょうか?

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>Y様
    コメントありがとうございます。
    7月中旬頃から9308YTを借り受けているようですね。
    谷田部では持て余していたようですが、
    水海道では歓迎されているようですので、
    そのまま水海道に転属するのかもしれません。

    先日、床を確認しましたが確かに撤去痕がありました。
    9284YTは中扉直後の座席が両側とも二人掛けなのに対し、
    9308YTは中扉直後の座席が両側とも一人掛けとなっていますが、
    9284YTは座席表皮が関鉄移籍時に張り替えられているのに対し、
    9308YTは座席表皮が西武時代のままとなっておりますので、
    恐らく西武時代に改造されたのでしょう。

    西武では同型車を様々な営業所に配置していましたが、
    収容力の無さなどから持て余していた営業所もあったようですので、
    収容力を少しでも稼ぐべく、このような措置が取られたのかも知れません。

    元事業者では車内がどのような仕様になっていたのか、
    私の知識や経験の不足故に判らない場合が多くあり、
    移籍前の改造なのか、移籍後の改造なのか悩んでしまうことがあります。

    車内の記録は乗車マナーとの兼ね合いもあり、
    車外の記録に対してなかなか難しいとは思うのですが、
    こうした点に関してもしっかりと解説しているサイト様を見ると、
    ただただ感服せざるをえませんね。

  3. Y のコメント:

    こんばんは。

    座席の撤去痕を御調べいただきましてありがとうございます。私が見る限り運転席後方すぐの席も二人掛けであったようですので、西武での導入当初は着席優先のレイアウトだったのでしょう。

  4. 大曽根線 のコメント:

    >>Y様
    引き続き大変貴重な情報をありがとうございます。
    気になって調べましたところ、
    9308YTですが運転席背後の席や戸袋部の席にも撤去痕がありますね。
    9284YTもこれらの席は一人掛けとなっていますが撤去痕がありません。
    9308YTは木目調の床材なのに対し、
    9284YTは焦茶色単色の床材なので、
    9284YTは西武時代に、
    座席配置変更後に床材も交換したかもしれません…。

    やはり元事業者での状況について
    もっと情報を集める必要がありそうです…。

  5. Y のコメント:

    こんばんは。

    9284YTですが、運転席背後から中部と戸袋部の優先席部分にも、座席の支柱を撤去した痕がありました。9308YTと異なり、痕が目立ちにくくなるように処理を施してありました。従いまして、両車とも西武時代に座席を減らす改造が実施されたと思われます。

  6. 大曽根線 のコメント:

    >>Y様
    引き続き情報をお寄せ頂きありがとうございます。
    9284YTは目立たないように処理してあるのですか!
    今度乗った時に是非確認したいと思います。

    しかし、改装前の二人掛け座席主体の内装では、
    西武時代はかなり使いずらかったでしょうね…。

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