関鉄グリーンバス P6033/いすゞ2KG-LR290J3+J-BUS(ERGAmio)
桜川市コミュニティバス「ヤマザクラGO」専用車で
2018年に下妻本社営業所へと投入されています。
当初、2016年10月1日から半年間の実証実験として、
筑波山口~桜川市役所真壁庁舎間で運行を開始した
広域連携バス「桜川市バス」は、運行期間延長を経
2017年10月1日からは「ヤマザクラGO」と改称し、
桜川市役所岩瀬庁舎まで路線延伸を果たしています。
この改称と同時にさくらがわ応援大使を務めている
同市出身の声優、櫻川めぐさん担当による車内放送に
切り替えられたことも、力の入れようが窺えます。
実証実験開始時に際し1912G、1944YT、1945MKが
下妻本社営業所へと転入し、専用車となりましたが、
P6033の投入と同時にP002、P6034が専用車とされ
輸送力の強化が図られ、乗客が定着している様です。
外観は薄桃色を地色として、桜の花が散りばめられ、
雛人形や筑波山、雨引観音など名所名物が描かれた
可愛らしい専用の外装が、遠目にも目立つ存在です。
リアには桜川市のゆるキャラ「いしおさん」と共に
真壁高校のゆるキャラ「まかぴょん」も描かれます。
前面行先表示器脇の車椅子マークが電照式とされて、
ヘッドライトのロービームもLEDとされたこと等は
関鉄本体の2018年式自社発注車と共通しています。
またサクラサク、サンキューサンキューにちなんで
登録番号が希望ナンバー制度で3939を取得しており
関鉄の路線車としては、珍しい存在となっています。
車内は、灰色の内張りや濃灰色石目調の床材などは
関鉄本体の自社発注車と共通する仕様とされますが、
座席配置は、メーカー設定の郊外Ⅱ型とされたため
左側前半が前向き1人掛2列、後半が前向き2人掛3列、
右側が前向き1人掛1列・前向き2人掛7列とされて、
4・5列目は2人掛ながらも折畳座席となっています。
右側前輪タイヤハウス上に座席が設けられたことも
関鉄本体の近年の自社発注車とは異なるところです。
座席表皮も2005TR以降で採用されていた柄物とされ、
おおむねG5083と共通の仕様ということができます。
また降車釦はレシップ製KSP-400、握り棒は橙色です。
筑波山口~岩瀬中央公民館間の路線バスが廃止になり
以来バスでの移動が困難になってしまったこの区間に
こうして路線バスが復活したことは喜ばしいですね。
【諸元】
登録番号:土浦230あ3939
年式:2018
型式:2KG-LR290J3
機関:4HK1-TCS(5193cc 210PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m