関東鉄道 2101MT


関東鉄道 2101MT/いすゞQSG-LV234N3+J-BUS(ERGA)

関鉄が2016年に投入した自社発注の大型車のうち、
2101MT・2102MK・2103TR・2104TC・2105RGは
関鉄としては初導入となるハイブリッド車となりました。

ハイブリッドシステムは日野と同様にパラレル式とされ、
基本的に走行はディーゼルエンジンの力に拠るものの
発車時や登坂時などエンジンに負荷が掛かる場合に、
エンジンに直結するモーターでアシストする機構であり、
アシスト時以外はこのモータ―を発電機として使用して
充電しているため大容量の蓄電池を搭載しています。
エンジン自体は同時期の非ハイブリッドモデルと同じ
直列6気筒7.79Lで小排気量化は行われていません。
モーターは44kwとトロリーバスと比べ出力は控えめで
アシスト用という位置づけなのは日野と同様です。
なおシステムは、イートン製のものとされています。

蓄電池は日野が採用したニッケル水素充電池に対し、
高効率かつ軽量なリチウムイオン充電池としており、
屋根ではなく非常口側最後部室内に搭載しています。
そのため、非常口側最後部の側面窓が塞がれており、
開口部があるのが、外観上の大きな特徴と言えます。
トランスミッションはトルクコンバーターを用いない、
イートン製機械式オートマチックトランスミッションで
クラッチペダルはなくまたセレクターはボタン式です。

外観では前面腰板部・側面幕板部・後面腰板部に入る
「FOR ECOLOGY HYBRID」のロゴが強く目を惹く他、
乗降口側戸袋窓下部・非常口側バッテリーユニット部に
「HYBRID」のロゴが入れられており目立つところです。

車内は前述の通りバッテリーユニットが非常に目立ち
更に災害用の電源供給機構があることが特筆されます。
それ以外は近年の関鉄の標準的な仕様とされていますが、
座席配置はメーカーが設定するラッシュ型が採用され、
乗降口側前半は前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
後半は前向き1人掛2列と前向き2人掛2列とされて、
一方非常口側は前向き1人掛7列と前向き2人掛2列で
うち非常口側の2〜5列目は折畳座席とされています。
重量の関係からか非ハイブリッドモデルと比べた場合
後半部の前向き1人掛座席が1列減らされていますね。

関鉄は一挙に5両のハイブリッド車を投入したことで、
県内では最も多くハイブリッド車を持つ事業者となり
環境対策の面でも注目される事業者となりました。

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【諸元】
登録番号:水戸200か1619
年式:2015
型式:QSG–LV234N3
機関:6HK-TCC(7790cc 260ps/2400rpm)+HB1(44kW)
ホイールベース:5.3m

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関東鉄道 2101MT への2件のフィードバック

  1. 9060MT のコメント:

    こんばんわ‼(^-^)

    関鉄にもハイブリット車が投入されましたね‼
    しかも5台とは驚きです‼(・・;)
    私も導入された後に2102MKを乗車してきました‼ 土浦駅~谷田部車庫 630円

    エンジン音とともに新鮮ですね‼
    またLCD料金表示機にハイブリットバスの説明が映し出されているのも特徴ですね‼

    ハイブリットのロゴがある関係で、広告枠が付けられなかったのでしょうかね?

    余談ですが、2101MTのナンバーが
    1619ということで
    9060MTを思い出しちゃいました‼
    ナンバーが懐かしく感じます‼(笑)
    9060MT→水戸22あ 1619 P-U32L
    2101MT→水戸200か 1619 QSG-LV234N3

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>9060MT様
    いつもコメントありがとうございます。
    今年度は自社発注車が多く投入されていますが、
    一挙に5両が投入されたのはかなり驚きですね。
    関鉄の一般路線車として、このような低公害車が
    投入されたのは今回が初めてのケースとなりますね。
    広告枠は指摘の通り全車とも取り付けられておらず、
    どうやらしばらくはこの姿のままで活躍しそうですね。
    水戸ナンバーもここのところ随分進んでいますね。

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