関東鉄道 9285HS

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関東鉄道 9285HS/日野U-RJ3HJAA+日野車体(Rainbow)

京成中古車で、2008年、潮来営業所波崎車庫へ投入されました。
京成時代の社番は不明ですが、年式や仕様から察するに、
1995年に船橋営業所花輪車庫へ投入された、
4541または4543ではないかと推測されます。
この2両は西船橋駅~諏訪神社間の海神線の移管に伴い、
2006年に京成トランジットバスに移籍、M541・M453となり、
2007年頃にいずれも廃車となっています。
なお、船橋営業所花輪車庫に1994年に投入された、
同型車の4540はちばフラワーバス・ちばシティバスを経て、
関鉄グリーンバス石岡営業所のG027になっています。

関鉄には京成からホイールベース3.93mの短尺車も
9234TK・P005として移籍してきており、
こちらはホイールベース4.49mの標準尺車ではありますが、
同じく扉配置が後引戸ということもあって外観は似ています。

さて、この車の特筆すべき点は行先表示機です。
4541・4543共に船橋営業所花輪車庫時代に
方向幕からLED行先表示機に換装されており、
分離子会社経由で関鉄入りした車としては珍しく、
LED行先表示機を装備して投入されています。
この点は、方向幕のままのG027とは異なる点です。

しかし、このLED行先表示機は経年が祟ったのか、
どうも故障が多発していたらしく2013年に至り、
遂に方向幕に換装されてしまいました。
換装に際して用意された方向幕は巻取機も含めて、
廃車となった1742HSの発生品を流用したようですが、
この関係で側面行先表示機は標準サイズに変えられ、
しかも、その際、周囲のブラックアウトを省略したために、
側面行先表示機はかなり独特な仕上がりとなりました。
錆の発生と相俟って実に味わい深い印象となっています。

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関鉄では、自社発注車・中古車を問わず投入後に
このようにLED行先表示機から方向幕に交換した例は
今まで例がなかっただけに注目されます。
しかし突然換装されたためLED行先表示機時代の姿を
とうとう記録できなかったことが悔やまれます。

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【諸元】
登録番号:水戸200か・908
年式:1995
型式:U-RJ3HJAA
機関:H07D(7412cc 195ps/2900rpm)
ホイールベース:4.49m

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関東鉄道 9285HS への2件のフィードバック

  1. 匿名 のコメント:

    レインボーRJも好きです。中型は素晴らしい。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>匿名様
    コメントありがとうございます。
    個人的には当時の国産中型路線車の中では、
    RJがもっとも完成度が高かったような印象がありますね。

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