関東鉄道 9234TK


関東鉄道 9234TK/日野U-RJ3HGAA+日野車体(Rainbow)

京成中古車です。
比較的珍しいホイールベース3.93mの短尺車です。
京成時代は市川営業所に配置され、
狭隘区間のある中国分線で使用されていましたが
いすゞ車が中心の市川では目立つ存在で、
何故日野車が選択されたのか、不思議です。
同型車は2401、2402、2403の3両のみと、
比較的貴重な存在でしたが、にも関わらず
関東鉄道、関鉄パープルバス、中鉄バスと、
それぞれ1両ずつ移籍して活躍しています。

この車は2004年にやってきており、
関鉄らしくほぼ京成時代のままの内装となっていますが
当時の京成中古車としては珍しく、
移籍と同時にモケットの張り替えが実施されていて、
全席ともノンステップ車と同様の、関東バスと色違いの
紫色系の総柄のものへと張り替えられています。
車内は利用者の多い中国分線で使用されていたこともあり、
短尺車と雖も詰め込み重視の一人掛け主体の座席配置です。
なお、遼車であるP005は車体更生が実施されていて、
車内は9234TKとは印象が全く異なっています。

関鉄にあっては、中古車は大型車が中心で、
特に9234TKが移籍する以前となると、
特に関鉄本体では西武中古、茨観中古ぐらいなもので、
そこそこ目立つ存在だったと言えますが、結局はこの車も、
2008年に関鉄グリーンバスへと移籍しています。

尤も近年は関鉄本体にも西武中古の中型車の投入が進み、
先日も「特急わかば号」の表示を出した9305MTが
車体がはち切れんばかりに乗客を寿司詰めにして
水戸駅にやってくる姿を目撃しまして、変化を感じざるを得ませんが。

かつては、京阪中古、千葉内陸中古など前後扉の中古車を
そこそこの数を継続的に投入していた関鉄ですが、
最近の中古車は基本的に中引戸か中四折戸となっていて、
どうも前後扉の車はあまり歓迎されていないようです。

そういえば、9247TKも当初は9247YTの社番を付け、
つくば中央営業所に配置されたものの、
結局、一度も営業に就かないまま1924YTとトレードで、
つくば北営業所に配置された、なんて事もありました。
また、9259TCなど東武中古はあくまで特定車として使用され、
京阪中古や内陸中古が活躍した頃とは対照的です。
とはいえ、貴重な中型車の中古車の場合は、
そんなことも言ってられないようで、P004を筆頭に、
続々と前後扉の車が投入されています。
とはいえ、その投入先はあくまで子会社が中心で、
9234TK転出後、関鉄本体の中型車で前後扉の車は、
今のところ9154RG、9157RGのみとなっていますが。

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