ジェイアールバス関東 L427-02510/日野KK-HR1JKEE+日野車体〈Rainbow HR〉
東急バス中古車で東急時代の社番はM349です。
2002年に目黒営業所へと投入された中型車で、
廃車後はジェイアールバス関東へと移籍して
2015年にまず中央道支店に配置されましたが
同年中には西那須野支店へと転属しています。
2017年には長らく、同社の車両称号で言えば
3型即ち、全長8.4m以上9.8m未満の中型車が
配置されていなかった水戸支店へと転属して
当地において注目を浴びる存在となりました。
現在、この水戸支店が担当している一般路線は
城東車庫~水戸駅~赤塚駅間の水都東線のみで
その水都東線も、本数の上では圧倒的に優位な
茨城交通の23系統との競合に晒されているため
乗客数は平日朝夕であっても少ない状態が続き
こうした中型車でも、特に問題はないようです。
外観では移籍に際してバンパー上に追設された
白色LEDのデイライトが目立つところですが、
他はロービームのみLEDバルブ化されたことと
LED行先表示器がオージ製からレシップ製へと
換装されたことが気になる程度となっています。
側面窓や後面窓のサイズに合わせて貼付された
大洗磯前神社の広告ステッカーも目を惹きます。
車内もほとんど東急時代のままの姿とされていて
上半分象牙色・下半分明緑色とされた内張りも
東急では長年にわたり採用されてきたものです。
座席配置も東急時代のままで乗降口側の前半が
前向き1人掛が1列と横向き3人掛とされており、
中扉より後半が前向き2人掛2列となっています。
非常口側は前向き1人掛5列に前向き2人掛2列で
3・4列目は車椅子の固定に備えた折畳座席です。
後部に大きなデッドスペースをもつこともあり
他社製の9m級中型車と比べ座席は少なめです。
座席表皮は前向き座席は全て水色の柄物ですが、
横向き座席は、背面が水色の柄をベースとして
黄色と銀色のピクトグラムを配したものに対し
座面は薄赤色の柄物と、背面と座面とで異なり
結果的に非常に目立つ仕上がりとなっています。
座面の方は、移籍後に交換されたのでしょうか。