金剛自動車 和泉230あ1602/三菱KL-MP35JK+西日本車体工業(B-Ⅰ型96MC)
2004年に投入された自社発注車527・528・623・627は
2003年式の431を踏襲し三菱製のワンステップ車となり
金剛らしく、西日本車体工業製車体が架装されました。
なお金剛では、2005年に2003年以降に投入された車が
上2桁が投入年(和暦)を、下2桁が投入順の通し番号を
それぞれ示す4桁の希望ナンバーへと付け替えられており
この4両は1601・1602・1603・1604へ改番されました。
仕様は基本的に431を踏襲して、引き続き独自性が強く
外観では、銀サッシの逆T字窓の側面窓が目を惹くほか
後面と共通のオージ製DL-90F-940Fの側面行先表示機と
その下段が引き違い窓となる窓割りも目立つところです。
屋根上は前後マーカーランプと前方右寄りの箱型通風器、
ゼクセル製のパッケージクーラー等か搭載されています。
また左側面の前輪のホイールアーチと中扉の間の腰板と
右側面のホイールベース間の腰板にモールが付きます。
テールランプは金剛において伝統的に採用されてきた、
レシップ製SFL-9000を並べた三連テールが奢られます。
前面行先表示器脇に車椅子ステッカーが貼られたこと、
出入口表記の文字が赤色から緑色へ変更されたことが
431と527・528・623・627との変更点となっています。
車内もまた431と527・528は共通の仕様とされていて、
上半分が薄緑色、下半分がレザック紙風の模様入りの
内張りや、草色の滑り止めの突起つきの床材張りの床、
ロールアップカーテン付きの側面窓等が目を惹きます。
座席の背もたれは、ビニール製のカバー付きとされて
カバーは優先席が黄色、一般席が白色となっています。
座席配置はワンステップ車にもかかわらず中扉以降が
三方シートなのが特筆され左側前半は前向き1人掛3列、
中扉をはさんで後半は横向き2+3+1人掛とされており、
右側は前向き1人掛5列・横向き2+3人掛とされました。
また座席表皮は優先席も含め緑色一色となっています。
なお、同じ2004年式でも623・627は座席配置が変わり
左側後半はこれまでどおり横向き座席とされていますが、
右側は全て前向き座席とされたためこの528改め1602が
三方シートが採用された最後の車ということになります。
金剛は小規模ながらこうした独自性が強い仕様をもつ車、
しかも西日本車体工業製車体を架装した車が多数活躍し
南河内地区において、非常に強い存在感を放っています。