関鉄グリーンバス G047

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関鉄グリーンバス G047/いすゞPDG-LR234J2+J-BUS(ERGAmio)

鹿島鉄道線廃線跡のBRT化事業による、
かしてつバス専用道の開業に併せて
2010年、関鉄グリーンバス石岡営業所へと
投入されたG046・G047・G048の3両は、
グリーンに投入された一般路線車としては
G002以来の自社発注車となりました。

PDG-LR自体は関鉄グループ全体で
合計50両程度が投入されていますので
車種の点では目立つ存在ではありませんが、
なんといっても目を惹くのがG044・G045に続き、
かし鉄バスデザインプロジェクトの成果を反映した
大変特徴的な塗装を纏っていることです。

いずれもノンステップ仕様となっていますが、
外装には、それを示す表記は一切ありません。
それ以外の点では、関鉄本体に投入された
同型式車のうち2010年式と同一とされていますが、
投入時期の関係でクーラーはサーモキング製とされ
2006MT以降で採用されたデンソー製ではありません。

車内についても1931MT以降の関鉄標準仕様で、
灰色の内張りに濃灰色の床材とされており、
座席表皮についても2005TR以前に標準だった
青色のジグザグ柄のものが採用されています。
専用道走行とバスロケーションシステムの対応のため、
GPS装置が運転席周辺に搭載されていますが、
この機器はさほど大きくなく殆ど目立ちません。
なお、専用道の各所に設置された遮断機は、
このGPSにより自動開閉するシステムとされており、
通常、運転士さんが操作を行うことはありません。

ただ、唯一目を惹くところは、運賃表示器が
なぜかレシップ製の50コマのものとされている点です。
水戸営業所・鉾田営業所ではレシップ製のものが
これまでも標準的に使用されてきましたが、
石岡営業所ではこれまでは小田原機器製のものが、
標準であったため、異色の存在となっています。
加えて水戸営業所で1984MT以降採用されている、
運賃区界表示部が縦型で左端にあるものではなく、
関鉄ではこれまで殆ど見掛けることがなかった、
運賃区界表示部が横型で上部にあるものとされ、
運賃区界表示を停留所名表示と見紛えそうです。

もちろん、停留所名表示機が運転席背後にあり、
下部の樹脂ボードや掲示板なども本体と同仕様で、
運賃箱も小田原機器製RX-NZSとされています。

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【諸元】
登録番号:土浦200か1171
型式:PDG-LR234J2
年式:2011
機関:6HK1-TCN(7790cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m

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関鉄グリーンバス G047 への2件のフィードバック

  1. ゴリケル のコメント:

    こんにちは。
    最近は意外なところにノンステが複数台導入されることが多い気がします。最近では桜東バスのエルガミオや、水海道のQ尺エルガなんかもそうですね。
    かし鉄バス塗装ですが、現在6台で採用されていますが、2010年末導入のG055以来は途絶えてしまっていますね。石岡の車は茨城空港線・鹿島鉄道代替バスで固定されているようですが、鉾田の方は特に運用固定がない感じなので、他車で採用してもいい気がしますが・・・
    運賃表示機ですが、どの車か忘れてしまいましたが、確か石岡に運賃区界表示が上にある車両がいた気がします。小田原かレシップかは忘れてしまいましたが、レシップだとかなり違和感ありますね・・・
    サーモキング製クーラーを採用したエルガミオとしては、グループ全体では最後の車輌ですね。

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>ゴリケル様
    いつもコメントありがとうございます。
    ご指摘の通り、石岡のG046・G047・G048については
    基本的に範囲を限定した運用となっているようですね。
    一方、鉾田は運用が複雑で範囲を限定しにくいのでしょうね。
    ただ、専用道で走行可能な車には限りがあるようです。

    水戸や鉾田ではよく見るレシップの運賃表示機ですが、
    石岡では目立つ存在となっていますね。
    鉾田のみで採用されている70コマの運賃表示機も
    どういう基準で使い分けているのか気になるところです。

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