関東鉄道 9334MK

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関東鉄道 9334MK/いすゞKC-LV380L+いすゞバス製造(Cubic)

千葉中央バスの中古車です。
ほぼ同時期に登場した、同型式車である
9326RG・9328TC9329TC及び9340MKとは、
外観上、非常によく似ていますが、
前者は京成中古車、後者は神奈中中古車であり、
側面行先表示機の位置や周辺の造作などに、
差異を見出すことができます。
即ち、側面行先表示機が戸袋窓後方にあること、
側面行先表示機部分が羽目殺しの一枚窓であること、
この辺りが千葉中央の最たる特徴でしょう。

なお、戸袋窓が天地方向に縮小されていて、
なんだか垢抜けない感じなのも気になるポイントですが、
こちらはどうもメーカーの仕様変更によるもののようです。

また千葉中央で特徴的なのは、後面行先表示機が
前面と同じサイズの大型のものであることですが、
関鉄に投入された千葉中央中古車の場合、
方向幕のままとされた9248ED・9251TK9256YT
関鉄入りに際して、そのままのサイズとされましたが、
9334MK及び同時期に投入された9335TCP015・P016は、
関鉄入りに際して、LED行先表示機に改造されており、
後面行先表示機は関鉄標準の横長のものとされました。
ただし、取付枠自体は千葉中央のものが流用されています。

内装は車体メーカーが異なる9335TCとほぼ共通で、
京成とよく似た焦茶色一色の内張りに白色の天井、
滑り止めの凹凸がなく平滑な茶色の石目調の床材、
といった具合になっています。
ただし、一般席の座席表皮のみは9335TCと異なり、
群青色地に刷毛で描かれたような模様の柄物が、
採用されているのが細かいながらも気になります。
一方、優先席の座席表皮は9335TCと共通の
群青色地に優先席マークが描かれた物です。

関鉄における千葉中央中古車の投入は、
ごく僅かですが、細々と続けられており、
車種もバラエティに富んでいることは興味深いです。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・313
年式:1997
型式:KC-LV380L改
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:4.8m

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