関東鉄道 1917YT/PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(AeroMidiME)
2006年に運行開始したつくば市のコミュニティーバス、
「つくバス」のうち、計12コースが設定された「地域循環」は
狭隘区間が多いため、専用塗装を纏うAero Midi MEが
計19両、その専用車として準備され、これを担当する
土浦・つくば北・つくば中央・竜ヶ崎の各営業所に投入されました。
併せて、これらの予備車として、担当営業所のうち、
既に1887TCが投入されていた土浦営業所以外に
一般色を纏うAero Midi MEが投入されました。
1917YT・1925TK・1926RGがそれで、1887TCと異なり、
「地域循環」の専用車のAero Midi MEと同じく、
定員30名以上の大型番号標(大板ナンバー)とされています。
加えて、側面の「NONSTEP」のロゴの処理が、
1917YT・1925TK・1926RGと1887TCとでは異なっています。
内装は同時期に投入された車と同じく、1809TR以降の
標準的な仕様とされ、上半分白色・下半分褐色の内張りに、
紫色の柄物の座席表皮とされ、握り棒も殆どが黒色となっており、
「地域循環」専用車が、上半分白色・下半分褐色の内張りながら、
青色の柄物の座席表皮とされ、握り棒も橙色となっていて、
比較的独自色が強くなっているのとは対象的と言えます。
ただし、投入時期の関係からか、1925TK・1926RGは
握り棒が全て橙色へと改められています。
また「地域循環」は前乗り均一料金制のために、専用車は
整理券発行機及び運賃表示器を省略したのに対し、
こちらは一般路線での使用を考慮して、これらを搭載しています。
一方で、「つくバス」での運用に備えて、前輪タイヤハウス上には、
小田原SAN-VTNの一日券発行機が設置されたのもポイントです。
1917YTは、投入直後は、まず、2006年まで運行されていた、
つくば市のコミュニティーバス「つくつくバス」専用車であった
1871YT・1872YTを「つくバス」の「センター循環」用に改装する間、
この「つくつくバス」のうち、最後まで運行されていた、
「松代近隣シャトル」「春日近隣シャトル」で、その代走を務め、
「つくバス」の運行開始以降は「地域循環」専用車と
共通の運用に組み込まれて使用されるようになりました。
2007年に「つくバス」に「学園南循環」が新設されると、
そちらの予備車としても使用されるようになりますが、
この頃になると予備車が1917YTだけではキツくなったようで、
1885YT、1893YTも予備車として使用されるようになり、
後に1813YTも予備車に加わります。
このように、一般路線車の塗装を纏っているのにも拘わらず、
一般路線には全く使用されなかった1917YTですが、
2011年の「つくバス」再編の際、「学園南循環」は一般路線化され、
以降は、併せて竜ヶ崎営業所から転属してきた1926YTと共に、
その専用車として使用されるようになり、晴れて?遂に
一般路線車として使用されるようになりました。
なお、つくば中央営業所では、この他にC15系統松代循環で
Ponchoの1965YTが限定運用されていますが、
この予備車は中型車が入り、1917YTが入ることはありません。
【諸元】
登録番号:土浦200か・844
型式:PA-ME17DF
年式:2006
機関:4M50T5(4899cc 180ps/2700rpm)
ホイールベース:3.56m
こんばんわ これらの小型車は大型車、中型車と比べて比較的、寿命が短いんですかね?関鉄の小型車といえば以前北村ボディのMR(61年〜3年式)が沢山投入されましたがこれらもあまり長持ちできず早々と廃車されたのを記憶にあります。寿命が短かったですね!
そのうちの1379TKは筑波山仕様で活躍されましたが・・・
3年式のは波崎の方の循環バスとして運用されましたね!
>>9060MT様
いつもコメントありがとうございます。
MRは営業所を問わず広範囲に活躍していましたね。
御茶園循環などで普通に水戸駅北口へと
顔を出していたのには驚かされた記憶があります。
とはいえ、フロントエンジン構造が災いして、
保守性や乗降性はあまり良くなかったようですから、
後年は持て余していたことと思います。
双葉団地線で限定運用だった1399RG、1400RGや、
KaNaCカラーで福祉バス用だった1418MKなども
今となっては懐かしですね。
MEもエンジンはROSAと共通となっていますし、
駆動系もアングルドライブを使用するなど複雑ですから、
耐久性がどれほどなのか、少々心配です。