ジェイアールバス関東 M521-94309


ジェイアールバス関東 M521-94309/いすゞU-LV324M+アイケイコーチ(Cubic)

古河支店から転属してきた車両です。
2002年に土浦支店古河営業所が独立して
設置された古河支店は、当然ながら車両の殆どが
土浦支店から引き継がれたものでしたが、
古河支店は当時、一般路線の縮小傾向が顕著だった
土浦支店とは対照的に路線拡充や系統番号付番など
積極策を取るようになり、それと並行して車両も
新車であるL527-04501の投入だけでなく、在来車も
方向幕のLED行先表示機化や、座席表皮の交換など
様々に手を加えられていきました。
なお、古河支店は2010年に佐野支店に吸収され、
佐野支店古河営業所へと格下げされています。

土浦支店は対照的に原型を留めて使用しており、
従って、元々は仕様が同一だった筈の
古河支店所属車と土浦支店所属車とは、
細部でかなりの差異が見られるようになりました。
とはいえ、古河支店と土浦支店との車両の移動は、
現在も比較的よく見られるために、
古河支店から土浦支店への移籍車は、
土浦支店においては違和感のある存在となっています。

このM521-94309は1994年、土浦支店に
M521-94308・M521-94310・M521-94311・
M521-94312と共に投入された車で、
2009年、あみPO線開業の際に土浦支店へと転属しました。
移籍当初はあみPO線で専ら運用されていましたが、
その後、M527-92303転属で他路線へと転用されて、
つくばセンターにも顔を出すようになりました。

関東では稀有なホイールベース5.2mのM尺であること等、
土浦支店の標準的仕様を踏襲していますが、
方向幕のLED行先表示機化をはじめとして、
前面腰板への広告枠の取り付け、ディライト取り付け、
座席表皮の赤系の柄物への交換(優先席は青系の柄物)、
左折ボイスアラームの設置が実施されています。
なお、LED行先表示機化にあたっては、
前面・側面共に行先表示機のサイズが一般的なものへと
変更されているのもポイントとなります。
結果として、土浦支店生え抜きのM521-94310とは
その形態はかなり異なるものとなっています。

なお、M521-94308もイオンSC線開業に伴い、
古河支店へのM524-96218投入の玉突き転属で
土浦支店へとやってきていますが、
そちらはあみPO線での運用に対応するために、
側面出入口表示をサボに替えたのに対して、
こちらは手が加えられていないのもポイントです。

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ジェイアールバス関東 M521-94309 への2件のフィードバック

  1. 9060MT のコメント:

    管理人様こんばんわ このバスを見ると車輌の車番が「土浦22あ1677」ということでこのナンバーの番号に近いせいか、関鉄では、竜ヶ崎営業所に久々に導入されたいすゞ大型車K尺の1677RG、1678RGを思いついてしまいます!
    JRバス土浦支店では以前、古河駅から土浦駅まで(古河駅〜松本〜下妻上町〜大曽根〜土浦駅西口)の長距離路線もあったようですね!

  2. 大曽根線 のコメント:

    >>9060MT様
    いつもコメントありがとうございます。
    古河駅―土浦駅間の路線は南筑波線ですね。
    今でも土浦支店の車の多くが方向幕には
    「古河駅」等のコマが残っているようです。

    古河駅―土浦駅間の直通運転が終了したのちも、
    2006年に松本―下妻上町―篠崎転向場が廃止となるまでは、
    下妻上町で接続をとっていて、乗り通すことが出来、
    私も土浦から古河まで乗ったことがあります。
    下妻上町―篠崎転向場―土浦駅間は狭隘区間が延々と続き、
    かなりスリリングな路線でした。

    2008年に篠崎転向場―下虫掛が廃止になってしまい、
    土浦側は短距離路線となってしまいましたが、
    古河側は東古河妻線として存続していますね。

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