関東鉄道 9313MK

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関東鉄道 9313MK/いすゞKC-LV380N+富士重工業(7E)

新京成中古車でU-LV324Mに続き移籍してきました。
KC-代の新京成中古車としては既に取手営業所に
KC-UA460LSNの9308TRが投入されていますが、
KC-LV380Nのうち、ツーステップ車は今のところ、
水海道の9313MK・9317MKの2両のみの存在です。

いすゞの路線車のラインナップの特徴といえば、
P-代やU-代を例にとるならK尺、L尺、M尺、N尺、Q尺と
五種類ものホイールベースを用意していたことですが、
KC-代はK尺、N尺、Q尺へと整理されています。

その結果、採用するホイールベースが変わってしまう場合もあり、
例えばいすゞ車はL尺(5.0m)を多く採用してきた京成では、
金町や江戸川はN尺(5.3m)へと長くなっており、
市川や千葉はL尺(4.8m)へと短くなっています。
特に後者は窓配置が大きく変わり違和感を禁じえません。
とはいえ年式の関係で、ツーステップ車の場合は、
長沼営業所花見川車庫の三扉車・N126以外は、
全て短尺車で中引扉となっていて、KC-代のいすゞ車で
二種類のホイールベースが存在するのは、
ワンステップ車からとなってしまいます。
尤も元々短尺中心だった関鉄にとっては、
L尺で中引扉の京成中古車の方が、
自社発注車に近くてより自然な雰囲気と言えます。

前置きは長くなってしまいましたが、その点において
M尺(5.2m)をこれまで採用してきた新京成では、
N尺(5.3m)へと順当に移行していて、
外観上もこのようにあまり変化していません。
車内もU-LV324M・U-UA440LSNに準じており、
関鉄への移籍に際しても殆ど手が加えられなかったため、
結果的に9257TC・9258TRと大差ないものとなっています。

また、LED行先表示機の設置に伴い、
後面行先表示機は一般的なサイズへと改められた点も
9257TC・9258TRと同様となっています。

唯一目立つのは関鉄では、中四枚扉車であっても、
移籍時に整理券発行機を設置する位置は、
車内右側片方とされていて、中四枚扉を活かした
二列乗車には対応していなかったのですが、
9313MK・9317MKはどういう訳かステップ中央部に
整理券発行機が設置されており目新しい印象です。

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【諸元】
登録番号:つくば200か・207
年式:1996
型式:KC-LV380N
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:5.3m

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