関東鉄道 9110TR

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関東鉄道 9110TR/日産ディーゼルP-U33L+富士重工業(7E)

西武バス中古車で、
1998年に移籍してきました。
この車は1990年式なので、
関鉄移籍の段階では車令8年程で、
関鉄では移籍時に車体更生を施した上で、
西武バスでの使用年数を越えて使用されていましたが
2008年に廃車となりました。

西武バス時代は都内で活躍した四枚折戸の車で、
関鉄としては都営中古P-MP118Kに続くものです。
都営中古P-MP118Kは3両のみだったのに対し、
西武中古P-U33Lは12両が四枚折戸であったため、
関鉄で四枚折戸の車が増加する契機となった車と言えそうです。

側面方向幕は本来は大型サイズのものでしたが、
関鉄への移籍に当たり、標準サイズのものへと換装されています。
関鉄へ移籍した西武中古P-U32K・P-U32L・P-U32Nの場合、
側面方向幕は大型サイズのままのものが殆どであるため、
なぜ、わざわざ標準サイズへと改装されたかは疑問ですが、
恐らくは予備部品の関係かと考えられます。
ただし、西武P-U33Lの四枚折戸の車の場合は、
元々、この部分の窓が羽目殺しの一枚窓となっているため、
違和感のない仕上がりとなっています。

西武中古P-U33Lは各地に配置されましたが、
うち四枚折戸の車は取手を中心に配置されました。
取手では、井野団地線が前のり均一制なので、
四枚折戸は重宝したものと思います。

なお、取手営業所管内では、2003年12月1日より、
独自のICカード回数券を試験的に導入しており、
それを示す黄色のプレートが掲出されていた他、
小田原製ICカード―リーダーを中扉内側に設置し、
小田原製RX-BLH料金箱にICカードリーダーと
表示機とを追設してこれに対応していました。
しかし、これは2010年3月31日で中止されました。

対岸の阪東自動車は、我孫子市からの助成を受け、
PASMOの導入を果たしているところとなっていますが
数億円掛かると言われているイニシャルコストを、
果たしてペイできるかは非常に難しい問題であり、
事業者単独での導入は難しいように思えます。

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