月別アーカイブ: 2012年4月

茨城交通 水戸200か・731


茨城交通 水戸200か・731/日野U-RJ3HJAA+日野車体(Rainbow)

京阪バス中古車で、同型車はこの1両のみです。
2005年、茨大前営業所に投入されました。
京阪定番の、前面腰板のセフティーウィンドーや
茨交でも一時期採用されていた腰板部の側面幕等、
出自を簡単に特定することができますが、
逆T字窓の側窓や、後引戸の扉配置などは、
如何にも関西の車といった雰囲気です。
車内にはハイバックシートが奢られていることも、
車外から容易に確認することが出来ますね。

さて、この車、なんといっても目立つのが、
前面幕周囲が車体色の白色とされたことです。
京阪時代、この部分は赤色に塗装されており、
一般的なブラックアウトではなかったのですが、
京阪の様な濃い色ならともかく、白色ですと、
なんとも垢抜けない印象になってしまい、
近代的な印象の側面ともミスマッチでした。

ちなみに、茨交ではモノコック車などの場合、
前面幕周囲は帯色と同じ青色に塗装しており
それを踏襲すれば良かったかなと思います。

2011年、この車は大子営業所へと転属しますが、
流石に見栄えが悪かったからなのでしょうか、
前面幕周囲が黒色へと改められました。
これまで、この手の小改造は少なかった茨交では
極めて珍しいケースなのではないかと思います。
更にフロントガラス凍結防止用シートを掛けるためか、
前面幕両側にフックも取り付けられており、
この辺りは大子らしい装備といったところでしょうか。

関東鉄道 9338TC


関東鉄道 9338TC/いすゞKC-LV380L+いすゞバス製造(Cubic)

京成中古車です。
京成では、1997年度よりワンステップ車を
全面的に採用するようになりましたが、
京成中古車を数多く投入してきた関鉄にも、
2010年に鉾田営業所に投入されたG054以降、
京成からワンステップ車が来るようになりました。

京成の場合、いすゞ大型車では、U-代までは
ホイールベース5.0mの標準尺車(L尺)を標準とし、
長沼営業所花見川車庫に配置された三扉車のみ、
ホイールベース5.5mの長尺車(N尺)としていましたが
KC-代への移行に伴うラインナップの整理で、
ホイールベース4.8mの短尺車(L尺)と、
ホイールベース5.3mの標準尺車(N尺)とを、
並行して投入するという形に改められました。

ただし、N尺車はワンステップ車でも少数派で、
金町の8135・8136・8137・8138・8139、
花見川のN128・N129・N130・N132・N133・N134、
佐倉のS131の合計12両が投入されたのみで
このうち、いすゞバス製造製車体を架装する車は
8137・8138・S131の3両のみです。

このうち、9338TCは、柏井の2198だった車で、
9337TCに続き土浦営業所へと投入されました。
移籍に際しての改装内容は9337TCと概ね共通で、
側面の幅の詰まった「one step」ロゴなどには
9336TC・9337TC同様の苦心が窺えます。

ただし、前面行先表示機脇の車椅子ステッカーは
9337TCが両側なのに対し、片側のみであること、
後面の車椅子ランプ付きの乗降中表示灯が
9337TCが省略されたのに対し、設置されていること、
後面窓に貼りつけられた車椅子ステッカーが
9337TCが左寄せなのに対し、中央寄せであること等、
細部が異なるのは関鉄らしくマニア対策万全です。

2010年にG054・P014の2両のワンステップ車を
京成から迎えた関鉄では、翌2011年にも引き続き、
P017・9336TC・9337TC・9338TC・9339HSと
京成からのワンステップ車を投入し、以降もこのまま、
京成からのワンステップ車が続々来るのかと思いきや、
9341TR以降、他社からのノンステップ車移籍が相次ぎ、
京成からのワンステップ車は少数派に留まりそうです。

【諸元】
登録番号:土浦200か1214
年式:1997
型式:KC-LV380L
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:4.8m

追記:
レッドライン様の御指摘により
加筆・修正致しました。

関鉄グリーンバス 1912G


関東鉄道 1912TC/三菱PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(Aero Midi ME)

つくば市コミュニティーバス「つくバス」のうち、
集落を小まめに回る役割を持った「地域循環」用として、
2006年、土浦営業所に投入された車です。
全部で13系統の設定があった「地域循環」は、
つくば北・つくば中央・土浦・竜ヶ崎の四営業所が
計19両の専用車で、その運行を受け持っており、
うち、1911TC・1912TC・1913TCの3両が
土浦営業所に配置されていました。

外装は上半分群青色のラッピングが施され、
「地域循環」専用の装いとされていました。
車内は「地域循環」が全線運賃200円となる、
前のり均一料金制をとっていたために、
運賃表や整理券発行機は省略されており、
前扉脇に一日券発行機が設置されていました。

その他のワンマン機器は一般的なものであり、
停留所名表示機も設置されていました。
内張りも、上半分白色・下半分肌色である
同時期の自社発注車と共通のものとされ、
握り棒は国交省標準仕様を意識したのか
橙色のゴム巻きのものとされていました。
座席表皮は、後に以降の自社発注車で、
標準的に採用される青色のジグザグな柄で、
中扉内側が黄色に塗装されていたのが、
自社発注車との相違点でした。

2011年、「つくバス」の大規模な再編に伴って、
1912TCは1911TC・1913TCと共に余剰となり、
塗装を改めた上で一般路線車に転用され、
関鉄グリーンバス石岡営業所に移籍しました。
1913TCと異なり、ちゃんと低床車塗装となった上、
前面行先表示機脇や中扉ガラスに貼られていた、
車椅子スロープを示すステッカーは残存しましたが、
前面及び側面のノンステップバスを示すロゴが無いのが、
同時期に「つくバス」から一般路線車に転用された、
1910TC・1911YT・1944YT・1945YTとの相違点です。
整理券発行機や運賃表もちゃんと設置され、
中扉内側も黄色から通常塗装に変わっています。


関東鉄道 1912G/三菱PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(Aero Midi ME)

移籍後は専らジェイアールバス関東柿岡線の
代替路線的な羽鳥駅~板敷山線で使用されています。
同線は沿線の恋瀬小学校のスクールバス的役割も帯び、
自治体の支援を受けて運行が続けられています。
こうした路線への小型ノンステップ車投入は、
まさに適材適所といった感があると言えましょう。

【諸元】
登録番号:土浦200か・857
型式:PA-ME17DF
年式:2006
機関:4M50T5(4899cc 180ps/2700rpm)
ホイールベース:3.56m