月別アーカイブ: 2011年4月

関東鉄道 9341TR


関東鉄道 9341TR/三菱KC-MP747K+三菱バス製造(NewAeroStar)

東急バス中古車で、東急時代の社番はM1682です。
かつては東急系列の事業者への流通が多く見られた
東急バス中古車は、茨城県内の事業者には
殆ど縁が無かったと言ってよいと思いますが、
ジェイアールバス関東土浦支店への
M527-96213M524-96220の投入を皮切りに、
以降、県内を担当する各支店への投入が続き、
また、みちのりホールディングスによる再建下の
茨城交通でも、投入がなされています。
2011年には、関鉄にも遂に東急中古車が投入され、
しかも、関鉄の中古車としては初のノンステップ車となりました。

土浦支店のL534-97506L534-97508・L534-97509、及び、
佐野支店のL534-97504と同様、東急初のノンステップ車として
目黒営業所へ集中投入された21両のうちの1両であり、
当然ながら細部に至るまで仕様は共通となっています。

関鉄では、自社発注のワンステップ車・ノンステップ車は
ブラックサッシの逆T字窓が標準とされているので、
シルバーサッシの逆T字窓はかなり違和感がありますが、
9323TC以降の側面窓周囲が黒塗りを省略した塗装が、
その「白さ」を際立たせる結果となっており、目立ちます。
結果的に自社発注のNewAeroStar・ノンステップ車の
1809TR1823YT1824MT・1842MT・1843YT等よりも、
寧ろ、9158TCに近い雰囲気の仕上がりと言えるでしょうか。

確かに、銀サッシの側面窓であるにも拘わらず、
窓回りを黒塗りにした例も、名鉄などでありますが、
それはそれで、不格好で見栄えがしませんので、
9341TRの場合は、これが正解なのかもしれません。

9336TC9337TCと同様、車椅子スロープ付きであるため、
側面に「NONSTEP」のロゴが入れられていますが、
9336TC・9337TCと異なり中扉がグライドスライド戸のため、
前輪タイヤハウスと中扉との間隔が十分確保されており、
ロゴが綺麗に収まっているのは嬉しいところです。

車内はほぼそのまま使用されているようで、
9247TKでは撤去され荷物置き場とされた後向き座席も、
9341TRではそのままとされているのもポイントです。
運賃箱は新品の小田原RX-NZSとされています。
今後、同型車が引き続き投入されるか、気になるところです。

【諸元】
登録番号:土浦200か1216
年式:1997
型式:KC-MP747K
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:4.8m

関東鉄道 9321TC


関東鉄道 9321TC/三菱KC-MP217M+富士重工業(7E)

京成中古車で、2011年に投入されました。
京成電鉄では、松戸営業所に全国的にも希少な
三菱シャシーに富士重工業製車体を架装した車を投入し、
それらの一部は関鉄に移籍しています。

特に土浦にはP-MP218M・U-MP218M・KC-MP217Mの
三世代が集結していることは特筆されるべきでしょう。
そのうち最大派閥であるP-MP218Mは最盛期には、
9171TC・9172TC・9173TC・9208TC・9209TCの5両が
配置されて活躍していたものの淘汰が進み、
現在は9171TCが残存するのみとなっています。
それに続き土浦へと投入されたU-MP218Mは
9261TC・9266TC・9272TCの3両が
配置されていたものの、そのうち、
現在は9266TCが取手へと転出しています。
従って9171TC・9261TC・9272TC・9321TCの4両が
現在の土浦の元松戸車となっています。

このうち、9321TCは唯一のKC-MP217Mですが、
基本的な仕様は変わらないままで、相違点といえば
メモリーブザー子機がオージWS-220となったことや、
優先席がやや斜めに取り付けられるようになったこと、
側扉部の鋼体の段差にゴムの縁取りが追加されたことが、
せいぜい挙げられる程度です。

ただ、移籍時の改造業者の違いによるものなのか、
バンパーのライトベゼルが銀色となっている他、
塗装の色合いが他車と微妙に異なり遠目にも目立ちます。
また、乗降中表示器も9261TC・9272TCが左側なのに対し、
9321TCは右側に取り付けられているのもポイントです。
なお、9266TCは乗降中表示器が省略されています。
また、これは他営業所ではよく見られるのですが、
リアのバンパーに黄色の反射テープを装着しているのも
9321TCの特徴となっています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1176
年式:1997
型式:KC-MP217M
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:5.3m

ジェイアールバス関東 L534-97508


ジェイアールバス関東 L534-97508/三菱KC-MP747K+三菱バス製造(NewAeroStar)

東急バス中古車で、東急時代の社番はNI1681です。
2006年に目黒営業所から新羽営業所に移籍し、
2010年に中央道統括支店に配置後、僅か2ヶ月程で
土浦支店へと移籍し、M537-95310を置き換えています。

1986年、東急は目黒営業所の路線のうち、目黒通り経由の
碑文谷線や清水線で東急バス新交通システムという
都市新バスシステムを導入しました。
それ併せて投入された、俗に「109車」と呼ばれている
ハイグレード仕様の専用車を淘汰するために、
1997年、東急初のノンステップ車として目黒営業所へ
集中投入された21両(M1675~M1695)のうちの1両です。
これらは当初は109車と同様、碑文谷線や清水線で
限定運用がなされ、当時まだ希少だったノンステップ車を
このように一挙に投入、運用したことは特筆されます。

1997年に三菱が我が国で初めてノンステップ車を
市販車としてラインナップに加えて以降、
日産ディーゼル、日野、いすゞもそれに追随しますが、
その中で当初、三菱のみが一般的な駆動系を用い、
マニュアルトランスミッションにも対応しています。

それが功を奏し、同時期の他社製のノンステップ車が
オートマチックトランスミッション故、燃費が悪く、
中古車市場では敬遠されているのに対して、
マニュアルトランスミッションのこちらは人気があり、
東急の1600番代KC-MP747Kは、函館バスをはじめ、
越後柏崎観光バス、岩手県北バス、中国バス等、
国内各地で活躍をしています。

近年、東急中古車を積極的に投入している
ジェイアールバス関東でも、この1600番代KC-MP747Kを
各支店へと投入しておりバリアフリー化に努めており、
土浦支店のL534-97506・L534-97508・L534-97509と
佐野支店のL534-97504とが、茨城県内でも活躍しています。

東急に投入されたKC-MP747Kのうち、
1997年式の1600番代車、1998年式の1700番代車は、
前扉だけではなく中扉もグライドスライド戸となっていて、
後輪タイヤハウスとの兼ね合いで後向き座席がある等、
初期のノンステップ車らしい独特の仕様が見られます。

外観では、デイタイムランプ追設が目立ちますが、
フォグランプは東急時代のまま未装着とされています。
内装は上半分が褐色、下半分が青磁色の内張りに
灰色の床材張りとされた床、派手な柄物の座席表皮等、
東急時代の姿を留めたままで使用されています。
なお、土浦支店転入時にSuica対応とされ、運賃箱も
ICカードR/W付きの小田原RX-NZSへと取り替えられました。

当初は江戸崎方面で運用されていましたが、現在は
M527-96213に替わり、ひたち野うしく線で運用され
同路線の共同運行相手である関東鉄道との
バリアフリー面での格差は是正されています。